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矢追さん

 小学生のころ、矢追純一のUFO特番が大好きで仕方なかった。同時に、怖くて仕方なかった。あの番組をみたあと「UFOが自分を誘拐しに来たらどうしよう」と布団をかぶり、当時はまだ澄んでいた眼差しで夜空を見つめた。いま思えば牧歌的でさえある。時代精神までものんびりしていたと思う。

 2020年代のfacebookで矢追純一を見かけて以来、地味にページ更新のみをフォローしている。今朝ふと最近投稿を見かけていないな…と思い出して検索した。去年の8月で彼のメーリングリストは止まっている。何がどうなったのかは分からないが、矢追さんは宇宙塾を開いておられ、自己啓発セミナーをしているらしい。ついでに「ヒーリング」も行っているようだ。

 wikiで矢追さんを確認すると、彼が戦前生まれだと知った。そうだったのか。1935年の満州生まれ。なんと。10才くらいまでに日本の拡張と敗戦を経験したことになる。そんな御年の方だとは想像もつかなかった。

 ぼくにとって矢追さんは「UFO研究家」だった。しかし、それ以前の矢追さんは「超能力」で名を馳せた人らしい。wikiによれば「スプーン曲げの関口少年」問題もあったそうだ。CS放送では、こんな番組もあった。

 どう考えても、ぼくの超常現象オカルトUFO好きは、学研ムーと矢追純一などの影響による。記憶は定かでないが、中学生か小学生くらいの誕生日に買ってもらった「これがUFOだ!」カードゲームは強烈に記憶に残っており、大人になってからヤフオクで落として購入した。

 最近はオカルト界隈も鳴りを潜めている。怪談youtuberと占いイカサマ師は跋扈しているが、UFOやUMA、昭和的な骨のある心霊怪奇現象についての内容はあまり聞かなくなってしまった。もっともTVもなくyoutubeも見ないから知らないだけかもしれない。

矢追さんや冝保愛子が輝いていた「昭和オカルト」時代の風をもう一度感じたいと思う。矢追さんも結構な御年のはずであるが、疫厄下ながらご自愛されて、健やかに過ごしてほしいと思った。

心からの、長寿と繁栄を。

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