東海道五三次の旅
こんにちは、普段大阪に住んでいる新卒エンジニアです。
1/16~1週間ほど東京でワーケーション(?)をしていました。滞在もひと段落して帰路をどうするか考えようとした時、私の脳に電撃が走りました。
「東海道五三次を辿れ」
電撃とともにシナプスがつながりだし、小学生の頃の記憶が蘇ります。
参勤交代、歌川広重、江戸、京都、、、
そう、東海道五三次は江戸時代に京都から江戸に大名が移動する際に使った街道とその要所にある53の宿場のことです。
この街道を辿れば無事に家に帰ることができる上に江戸時代の風情を体験できる。何より未知の体験は楽しそうに思えました、人生は冒険や。
急いで木曜と金曜に有給を取り土日を挟んで計4日の旅です。距離にして 492 kmの長さがあるため、徒歩は間に合いそうにありません。今回は乗り捨てできるレンタル自転車を選択しました。
それでも一日あたり 120 km の移動が求められます。できるのか俺、やれるのか俺、自問自答する。
不安の一方で自信はあります、ユニクロの靴でノリで出たフルマラソンの完走したことや、日帰りで豪雨の富士山を登った成功体験が根拠となっています。
マンネリ化した日常に久しぶりの好敵手、血湧く血湧く♪
そしてこの旅は見事に失敗します。
レベルアップしてリベンジします。ちゃんと完走したかった。。
ここからはただの日記。
Day0
確実に成功させたいため木曜出発の予定を少し早めて水曜の仕事終わりから出発することにしました。
時刻は戌の刻(20時)。
今年最大の寒波が到来して気温が0度を下回ろうとしており日本橋の戌も寒そうにしています。
第一の宿、品川に向かいます。
品川までは東京のキラキラとしたネオン街を通ります。大阪は駅周りを離れると落ち着いた雰囲気になるのですが、東京は常に輝いており都の格の違いを見せつけてくる。
そんなこんなで、品川に着くと次は川崎宿です。意外と神奈川が近いことを感じる瞬間。
ベットタウンのイメージがありますが、商工業施設があり栄えている印象を受ける。
寒いのでそのまま神奈川宿を目指す。
立派な絵だなぁと思うと同時に足の指の感覚がありませんでした。
早急に対処しなければ横浜で遭難することになります。
避難先に選んだのは「横浜家系ラーメン 山崎家」。
スープの温かみで指に血が通うのがわかります。無人島に持って行くなら家系ラーメン、そう言わざるを得ない。
豚骨と醤油ラーメンをフュージョンさせて生まれた家系ラーメンはうまさ10倍、胃もたれ10倍。動けなくなったので 20 km地点 でDay 0 終了。
何気に泊まった宿(カプセルプラス横浜)が最高だった。
1泊3000円ほどで広い,綺麗,でかい,近い,やすい,サウナ全てを兼ね備えていており涙が止まらなかった。
Day 1
早起き失敗、寝坊して10時出発。
神奈川宿を出て保土ヶ谷, 戸塚, 藤沢, 平塚 を通過。
道中、富士山が見えることに風情を感じます。10里以上離れていてもこの圧倒的な存在感。どんな人になりたいですか?と聞かれたら富士山のような漢と答えます。
平塚の後は大磯に向かいます。大磯は松並木が有名らしく何世代もの時を経て立つその姿は立派なものでした。東海道には松並木が多いですが、これは夏は日差し避け, 冬は防風林として成長が早い松を植えていたみたいです。
大磯を超えると小田原宿が見えてきます。
小田原城が想像以上にレプリカ感があるなぁなどと思いながらいよいよ箱根に向かう。
箱根の峠を越える前に箱根温泉があります。
温泉がメインで観光できるところは少ないイメージを抱きました。(城崎温泉の山版みたいな感じ?)
7mの露天風呂がある天成園に行きます、心極まると同時にサウナがあったのでしっかり整ってしまい動けなくなる。仮眠室に朝まで滞在して良いということだったのでここに泊まることにした。
Day1 移動距離 60 km ,日本橋からの総移動距離 80 km
余談:
なんとなく食べたおでんのちくわに感動。パサパサ感がなくネリネリのちくわ。魚の旨みをひたすら凝縮したらちくわの形になったみたいな食べ物でこの旅一番の出会い。また、たまたま座った隣の席に有名人がいた気がした(そっくりさんかも)
Day2
しっかり6時に起き、箱根超えに挑む。
最大にして最悪の誤算、箱根が想像以上にしんどすぎた。峠の半分に差し掛かるところで足が動かなくなり、寒気が止まらない。
箱根には魔物がいる。かの有名なアナウンスが頭をよぎる。
続行はできないと判断して小田原に引き返しました。
敗因はパソコンとモバイルモニターの重さと電動アシストのつきだが充電が切れている自転車の重さ、そしてエアリズムを着て通気性抜群の防寒対策の甘さ。完敗でした。
さてここで今回の挑戦は失敗で幕を閉じました。悔しさを胸に冷え切った体を温めるために熱海へ向かうことに。
熱海は今まで行った温泉地で一番良かった。オーシャンビュー、温泉、グルメ、商店街の活気。
道後温泉と雰囲気がちておりそれよりも規模が大きい観光地のように感じた。
熱海で体を温めた後は浜松に向かい静岡名物な「さわやかのげんこつハンバーグ」を喰らう。牛100%で実現できるレア焼きのハンバーグ。肉汁の海に浮かぶ旨みのげんこつ。何より接客がすごすぎて感動してDay2終了。
Day 3
浜松から再度自転車旅を続けようとしたがなんと岡崎までレンタル自転車がない。完全に自転車旅を諦める。
東海道の旅だったことを思い出し舞坂宿から新居宿まで浜名湖を見物しながら徒歩で渡り、電車で熱田神社に向かう。
熱田神社には草薙剣があるそうだが見たものはいないらしい。
江戸時代は伊勢や熱田に行くことが夢だったようだが現代人としてはその価値が感じづらい。参拝を終え、名物の宮きしめんを喰らう。
その後は名古屋駅に向かいこれまた台湾ラーメン発祥の店「味仙」のラーメンを喰らう。
ただのグルメ旅になっていることを感じながらも四日市に向かい名物焼きトンを喰らう。焼きトンってこんなに美味しかったのか、タレひとなめで米一合消える。そしてにんにくもうまい、臭くなる制約の代わりにおいしさを得るバーサーカーの称号を贈呈。
まとめ
そんなこんなで東海道五三次あらため、東海道グルメ旅になった。
目的が変わるのもまた一人旅の醍醐味だろう。
とはいえ、東海道五三次の旅は完走したいのでもう少し暖かくなったらリベンジすると心に誓って今回は終わりとする。
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