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俳優という生き方。




大好きな人達が作っている

Askさん制作舞台

『Change the World』

を観てきました。


僕自身、以前と比べると作品を見る観点が多様化しているので、人一倍、作品を全身で浴びている感じがしました。

役者達のお芝居だけでなく、脚本や演出についてや、衣装やヘアメイク、舞台裏やお客さんの反応など一つ一つが僕には養分みたいなものです。

今回の『Change the World』は総合演劇ですね。音楽や照明、セットや効果の素晴らしさがベースである中、俳優達の確かな力が、そこに負けずに存在している事が良かったです。あと、客席にいる自分が少しだけ悔しかった。

何で俺ここに座ってんだろ?

って。これは最大の褒め言葉であると同時に、あの舞台上にいる自分も想像できなかった。



素晴らしい脚本でした。

だからこそ

もっと芝居が見たいと思いました。

大好きな俳優さん達だから、

もっと芝居が見たかった。

彼ら彼女らの芝居を浴びたいじゃないですか。

それでも、僕は今日、俳優としてモチベがあがりました。そう思わせてくれた舞台でした。





観劇後、Askのプロデューサーさんとご飯に行ってきました。

僕がほぼ初舞台の頃にアンサンブルをやらせてもらった作品がAskプロデュースです。そこから数えきれないほどのAsk作品に出させて頂き、俳優としての僕を一から育てて下さった方です。



色々な話ができました。



会社を辞めて、俳優になり、下積み生活があり、少しずつ上向きになり、ようやく俳優として飯が食えるまでになった。

その先で、俳優でありながら、監督になり、制作者となり、経営者になっている今。


どう感じますか?



と聞くと




『寂しい』




という応えが返ってきました。監督としても、制作者としも、経営者としても応援してくださっている事はじゅうぶんに感じながらも


『役者としてのお前が見たい』


と、役者として僕を育ててくれた恩人からそう言われると、泣きそうになりました。



嬉しいですよ。

そりゃ。




僕は今、過渡期なんです。

俳優を辞めようとは思っていないけど、周りの見方も様々になってきている現状があり、僕自身もまだまだ自分のいかたが整理できていません。


純粋な俳優に戻るためには、映画作りも会社も辞めないと、僕はにはできません。


だけど、もう、戻れません。



新しい、自分なりのポジション。

これを、この世界の中で確立しなきゃいけないんだなって思います。





そんなことを思いながら


今日も映画館に行き


『莉の対』を観に来て下さったお客様に


「ありがとうございました」


と、ご挨拶してきました。





ここから。

ここから。




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