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快適な視聴環境を届ける ーAdaptive Bit Rate Streaming

ライブ配信、VOD配信を行うなかで、観ている視聴者はそれぞれ通信環境が異なり。通信状況が悪い回線、良い回線を使っていることがそれぞれ考えられる。
その中でもどの視聴者に快適に配信を楽しんでもらうために、このAdaptive Bit Rateという技術を使う。

これがどういうものかというと、以下のyoutubeなどにある右下の画質調整を行える機能、ここにこのAdaptive Bit Rateの技術が使われています。

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この技術があることで、通信環境に応じた動画視聴が快適に出来るようになります。

Bit Rateとはそもそも何か!?

1秒間に何ビットのデータを送ることが出来るかというデータの転送量を表しています。
bits per secondと表記されて、bpsという単位で使われることが多いです。
よく見るのが以下のようなインターネットのスピードテストなどかと思います。

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つまり、今回扱うAdaptive Bit Rate Streamingというのは、このデータの転送量を通信環境に応じて変更させるというものです。

配信でのAdaptive Bit Rateの働き

ストリーミング配信する場合で、Adaptive Bit Rateがどういう働きをするか説明します。

ライブ配信

上の図で、mp4のデータをストリーミング配信するために、エンコーダーでHLS変換をします。
その際に通信環境に応じて出力する映像を分けるために、例えば1080p、720p、480pというように情報量が違うそれぞれの動画データを用意しておきます。

それを視聴者の通信環境に応じて表示するデータを分けるというのが、Adaptive Bit Rate Streamingです。

次回は、このAdaptive Bit Rate Streamingがどういった仕組みで実装されるのか、AWSで実装するにはどういう方法でやれば良いのかについて説明していきます。

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