荒れ野の決闘

画像1 北方の傭兵戦士レイフ
画像2 故郷も家族も既にない。 年端も行かぬ頃に炎と怒号の中に消えた。 北方では珍しい事ではない、弱いものが悪いのだ。 幸いにも頑健な体を売り物として生きてこれた 、これからもそうしていつか死ぬまで生きていけるだろう。 何時までそう生きる?ただ生きる? ふとそう考えてしまった。
画像3 青銅の巨人像タロス かつての魔法王国時代、人間の魔法使いが現在より遥かに優れた技術で創り上げた青銅の巨人。 もはや彼らを作り上げた者も、命令を下す者も存在しない。 だが彼らは未だにかつて下された命令を守り、荒れ果てた都市を巡回し続けている。
画像4 「貴様は戦う理由も動く理由もないのになぜ動き続ける?」 返事が返る筈のない問いをふと問いかけてしまった。 生きる為に戦い続けてきた、だが死ぬまで戦いながら生きて何になる? その様な迷いを戦場で持てば命取りとなる、そんな事は知っている 自分は得たいのか?生きてきた意味を、証を。

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