見出し画像

見事に修正 MVPは高橋快成

21年2月21日(日)GAME2 岐阜スゥープス89-68鹿児島レブナイズ

前日は、今季初めてホームで有観客試合を行えたものの、悔しい敗戦となってしまった岐阜スゥープス。その要因をしっかりと見つめ直し臨んだGAME2は、序盤から安定したゲーム運びを見せて連敗をストップ。6勝6敗の勝率5割に戻した。

「相手の攻撃パターンを田中昌寛が全部チェックしてくれた」と、分析をこの日の勝因に挙げる田中聡HC。GAME1で際立っていた鹿児島の外国人選手の速攻を止めるために、この日の先発にアレックス・フロレスカを抜擢。よりインサイドのディフェンス強化を求めた形だ。

画像1

そのシステムが功を奏したのか、厳しい守備からリズムを作ると、良い攻撃に繋がる好循環。「ディフェンスでしっかり抑えたことで、攻撃の回数も増えた」(田中HC)と、第1Qで31点を挙げるスタートダッシュを決める。

しかし、26点差と一時は大量リードをしたものの、第3Qに入ると相手に追い上げられる場面も。だがPGの吉田健太郎は「追い上げられている時の失点は、自分たちのミスからだったので、とにかくミスをしないように意識をした」と、この日は攻撃でも焦ることなく自分たちのリズムをキープ。吉田が3ポイントシュートを立て続けに決め、勝負の第4Q立ち上がりにはママドゥ・グアイが連続得点など、試合の主導権を渡さない。

画像2

そして会場が最も沸き上がったのが、残り2分のところでコートに立った特別指定の高校生、高橋快成がBリーグ最年少の得点を決めたシーン。「チームのみなさんがゴールにアタックしろと言ってくださったので、とにかくリングにアタックした。無理やり行くのではなくいつもと同じ感覚で持ち込めたのがよかった。すごくうれしいです」と、ファーストプレーでシュートを決めると、ベンチはもとより600人以上が集まったアリーナが大興奮となった。

わずかの出場時間で得点とアシストを記録した高橋は、この試合のMVPを獲得。協賛した「体験農園みとか」からイチゴ1か月分を受け取った。名実ともにおいしいところを持って行かれた吉田は「快成に一番いいところを持って行かれたけど、それは仕方ないと思います。こういう活躍を高校生が見て刺激になってくれればと思います」と大人の対応。「チームが勝てばそれでいいです」と答えた。

画像3

スゥープスは今後、アイシンAWアレイオンズ安城、東京エクセレンスと上位チームとの対戦が続く。田中HCは「バスケットはダンクや3ポイントシュートに目がいきがちだけど、その裏にはグッドディフェンスがあって攻撃のリズムができるもの。これからもしっかりとディフェンスを強調して戦っていきたい」と、上位陣相手にも自分たちのバスケットを貫くことを誓っていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?