理想形の勝利で連敗ストップ
2023年12月17日バスケットボールB3リーグ第11節
岐阜スゥープス 86ー73 アースフレンズ東京Z
ゲーム概要
守備にプライドを持つチームとして、1試合80失点以内を目標に掲げている岐阜スゥープス。しかし現実として11月4日の東京ユナイテッドBC戦GAME1以降、12試合でその目標を達成することができていなかった。
その中で第11節アースフレンズ東京Z戦のGAME2では、前日に出た課題を修正しハードな守備を見せると、相手を73点に抑えることに成功。攻撃面でも要所でしっかりとシュートを決め切り、自分たちが欲していた内容で連敗を止めた。
HC・選手のコメント
杉本憲男HC
--試合を振り返って
「最初、相手の1番キャメロン・パーカー選手には、(髙橋)快成とハンター(コート)をマッチアップさせていたんですけど、2人のファウルが増えてきてちょっと心配な部分はありました。あとは、ベイリー(スティール)も機能やられた部分をちゃんと修正して、自分で考えてやってくれたので良かったと思います。あと、セットプレーに対しても、しっかりとアジャストできている部分が多かったので良かったと思います」
--ゲーム1はペイントエリアでやられたが、今日はそこでやらせなかった。
「シューターを抑えないといけないのは引き続き同じだったんですけど、やっぱりその中で1番のドライブ、ペイントタッチ、あとはリングアタック、ディープシュートまでいかれるところが多かったので、そこの部分をまずマッチアップを変えてトライしてみたところ、それが良かったのかなと。あとは要所でスイッチすることでうまくビッグマンも対応してくれました。あとはアウトサイドの選手が相手のビッグマンに対して、しっかりと体をぶつけて簡単にプレーさせなかったところも良かったなと思います。あとはシューターに付いていた田中(昌寛)さんとかも、本当に見えにくいですけど、ボールのないところでしっかりと戦って、やりたいプレーをやらせないというところで、ファイトし続けてくれていたので、そこに感謝したいなと思います」
--終盤に突き放すこともできたが。
「第3クォーターで結構やられているので、やっぱり後半の入りのところはもう1回修正しないといけないと思っています。ただ今日のハーフタイムはすごく良い雰囲気で、今までだとリードしていても嫌な雰囲気の時がありましたけど、僕も11点差は「まだ怖いな」って思っていたところで、戦う気持ちを持ったいいディスカッションが全員でできていたので、それは大きな進歩だと思います」
--第3クォーターで追い上げられた時のタイムアウトではどんな話をしたのか。
「とりあえず流れを切りたかったので、いったん止めてみんなの感情を落ち着かせることが1番で、落ち着こうというくらいの話しかしていないです」
--チームとしても流れを読んで全員で勝利に向かっていけた。
「そうですね。目立ちにくいかもしれないですけど、(清野)飛鳥がいい働きをしていて、トランジションの中でもいいスピードコントロールをしてくれているし、ゴールへのアタックもすごくスマートにこなしている。彼は何でもできる選手で、正直体力があまりないけど(笑)、それを上回るIQですごく上手にやってくれています。だからこそ、快成とハンターのファウルが増えた時に、飛鳥についてもらって、うまくスイッチしながらスマートに守りましょうと話をしたんですけど、そこを上手くやってくれたし、そうやってチーム力が上がっているのでまた期待をしています」
--チームとしてギアをもう1段上げられた。
「そうですね。勝っているときにそれを持続するのはなかなか難しいんですよね。変化するタイミングはみんなの意思が整えば結構やりやすいですけど、それを継続し続けることは難しいので、僕たちのバスケットの強みというのをもっと確立して、どの相手にも通用するぐらいのものにしていかないといけないなと思います」
--次のゲームがカギを握ると思うが。
「間違いないです。去年7連勝して、それは塗り替えたいなという思いもあるし、そうですね、連勝がカギですね。特に年内最後まで勝ち切って終われるようにしたいないなと思います。
ベイリー・スティール
--素晴らしいパフォーマンスでしたね。
「個人的には僕のパフォーマンスが素晴らしかったと思っていないんですが、チームとしてリバウンドがすごく取れたと思いますし、個人的には小さなミスをたくさんしてしまって、例えば第1クォーターのノア(ダールメン)からのパスをターンオーバーしてしまったり、飛鳥からのパスもターンオーバーしてしまったり、快成からのロブパスも外してしまった。オフェンスではそういう小さなミスが多かったですけど、昨日と比べてディフェンスではパフォーマンスが上げられたと思います。昨日は相手の4番の選手に簡単に得点を取られてしまったので、今日は彼を止めることができたことは良かったと思います」
--守備はどういう修正をしたのか。
「昨日はペイント内外で得点されて、ミドルポスト付近ですごく簡単にやられてしまった印象でした。彼はすごく忍耐力もあって調子も上下しない選手だと思うけど、今日は彼が得意なステップを踏ませないというのを意識してやっていました」
--第3クォーターでしっかり耐えたことも良かったと思うが。
「第3クォーターは、自分たちのスタイルを実行できずに、打つべきではないシュートを打たされる場面もあって、今シーズンを通してすごく苦しむ傾向があったんですけど、今日の試合はやはり『空いたら打て』という狙いで、しっかりとチャンスを狙えることができたので、それを続けてボールをサイドからサイドへ展開することや自分たちのスタイルを貫くこと、それができればいいゲームを過ごせるという声掛けをしながらプレーしました」
--第4クォーターは非常にエナジーを感じるプレーだったが。
「自分のエナジーを出すことを意識していました。僕の強みはやっぱりエナジーとモチベーションの高さだと思うので、それを見せられているのと、昨日の試合に関して自分のパフォーマンスに対してすごく納得できていなかったので、今日はジャンプボールから試合にインパクトを与えることを意識してやっていました」
--連係面も試合を重ねるごとに良くなっていると感じたが。
「僕もそう思います。だいたい8試合前に大きな違いに気付きました。お互いの強みやスタイルを理解し始めています。ただ先週はチームの半分以上の選手が体調不良になってしまって、昨日はその影響も出てしまいました。今日は自分たちの道を取り戻すことができましたし、自分たちの強みが出せたと思います。
--苦しい試合が続いた中で今日の勝利の意味は。
「今日の試合の意味はすごく大きいと思います。トランジションでいい働きをできたというのが、リズムをつかめた理由です。来週末は立川(ダイス)と戦いますが、やっぱりホームゲームで勝つことは大事ですし、特にこのリーグは混戦で、どのチームもプレーオフに出るために争っているので、来週の試合もすごく大きな週末になると思います。
--来週はクリスマスだが。
「実家から離れてもう9年になるので、クリスマスの時期にプレーできていることに感謝をしています。僕の愛するこのゲームをできることは本当にうれしいし、来週は彼女もやってくるので、今日のMOMで彼女に何かプレゼントを買いたいと思います」
清野飛鳥
--ゲームを振り返って
「入りが良くて、そんなに流れを渡さぬまま最後まで行けたという感じで、まあ勝てて良かったなと思います」
--自分のプレーについては
「自分の役割は出ているメンバーによってちょっとずつ変わると思っていて、今日はハンター選手と出ることが多かったので、その時はスポットシューターというイメージでしたし、他のガードの選手が出ていない時は、試合を作ることになるので、その時は自分がディフェンスのギアを上げるとか、出ているメンバーによって役割を分けてプレーをしていました」
--守備ではどんな意識だったのか。
「相手の1番は、スリーのモーションも遅いので、ある程度捨てていいという感じで、ノア選手とベイリー選手の2人のコールに合わせて、タイミングよくスイッチするとか、上手く守れたと思います。彼の強みはフィニッシュまで行けることとアシストだと思うんですけど、ドライブに来た時にどれだけ一人で守れるかがすごく大事になるし、逆にプルアップはほぼないと思うので、しっかりとゴールを守れるように意識をしました」
--昨日の反省もあった。
「そうですね、ゴール下までいかれちゃうシーンが何回かあったのかなという感じはしていたので、そこは入れさせずに、行かれそうだったらスイッチしてしっかり守ると言う対策だったので、そこは遂行できたと思います」
--久しぶりに70点台に抑えたが。
「ディフェンスのチームだと掲げながら、なかなかディフェンスゲームができなかったので。ただ、本当にかみ合っている時はすごくいいディフェンスができているので、その回数を増やしていかないといけないですし、本当に細かなコミュニケーションの部分だと思うので、そこは練習からチーム全員でもっと喋りたいと思います」
--ハーフタイムではいい雰囲気だったとか。
「下を向いている選手は1人もいなかったので、そこは良かったと思いますけど、まあ、そんなにいつもと違ったのかと言われると、あんまりわからないですけど」
--第2クォーターの最初に2本連続で、AJ(アドネシー・ジョシュア・ブラマー)選手のアリウープをアシストしましたが。
「彼はすごくボールを欲しがるので、速攻の時は特に走っていたらなるべく出してあげようと思っています。うまく走ってくれてボールをつなげられて良かったなと。自分でも行けたとは思いますけど、会場も盛り上がるので」
--そういう魅せるプレーも大事ですね
「そうですね。やっぱりお客さんに楽しんでもらいたいという気持ちはあります。でも逆にそういうプレーを狙い過ぎてもターンオーバーされてしまうので、確実にいけるなって思った時は、ブースターに楽しんでもらえるようなプレーをしたいなと思います。
--いつもどおりですけど、次の試合が大事ですね。
「今、僕に求められていることは安定感みたいなところで、まあ僕が爆発してたくさん点を取るというのは、掃除機今後もシーズンを通してないと思うので、ただ安定して点の取れる選手にボールを供給したり、スポットのスリーはある程度確立よく決められていると思うので、そこはしっかりと決めて、いつもと変わらないことをしっかりとやろうと思います」
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