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BizDevに必要なのはゆるやかで長期的な人間関係をオープンにすることかもしれない。

JX通信社/WiseVine 藤井です。色んな事情で、同年代のなかではかなり転職回数が多いほうです。

業界も、放送→ゲーム→SNS・広告→公共防災システム→GovTechベンチャー→報道ベンチャー、と、かなり幅広い。(自分の中ではストーリーはあるのですが)業種としても編成、制作、PMO、渉外、法務、SP、PR、宣伝、営業統括、資金調達、COO…と、本当にいろいろやらせていただきました。

自分でも何やさんなのか曖昧になることもありますが、最近は「BizDev」ないし「藤井的な仕事」(笑)と社内では認知されているようです。

事業開発をやっていると、過去にお仕事をさせていただいた方のお力を借りるシーンが山程出てきます。業界によっては、転職時に取引先の連絡先を持ち出すことが固く禁じられている業界もあると思いますが、SNSで繋がり続けていたり、eightのようなツールの普及もあって、転職後にも「今こんなことやってるんですよね?」と、すぐにお互いの状況がキャッチアップできることが増えてきました。私自身のキャラクターが濃いのと、幸いにして円満転職してきているので、本当にたくさんの方々のお力をいただきながら、きょうを過ごしています。事業提携とか、相互のノウハウを生かした文脈でお付き合いしている方が多いので、単に顧客を次の会社に持っていくのではなく、「お仕事を引き続きお願いする」とか、「意見交換させてもらいたい」といったケースが多いのも、お付き合いが会社を超えて続く、ポイントなのかもしれません。こういった人脈(←あまり好きな言葉ではない)のことを「ゆるやかな紐帯」といったキーワードで語られることもありますが、私はわかりやすく、「お世話になった方には次の会社でも必ずお仕事をお願いする流儀」と言っています。

ところで、「次の会社で再びお会いするとき」にちょっとだけ気にしていることとして、「これまでの信頼関係を元にちょっと無茶なお願いをするときは自分で最後までかならず担当する」、「そうでないときは、むしろ今の同僚に直接つないで、できるだけ自分から離していく」ということを心がけています。このことについて、少し書きたいと思います。

無茶なお願いのパターン

私には、かれこれ3社に渡ってずっとセールスプロモーション関係の制作物やDMの発送などをお願いしているSP会社の担当者さんがいるのですが、「一発で完璧な指示をだすので、どうかこの短納期に付き合ってください」といった、過去の信頼関係に基づいた、ちょっと無理なお願いごとがあるときに、頼りまくっています。相手も(ちょっと迷惑だと思われているかもしれませんが)仕方ないなぁ、と、いつも腕をふるって、期待以上の仕上がりで納品してくださっています。

こういう、自分のこれまでの信頼関係の上に成り立っているものについては、これからもその信頼関係を維持するために、今の会社では自分が厳密に担当とは言えない案件でも、最後までフロントに立って、お互いの仕事の癖を理解している自分でコントロールすることにしています。

直接今の同僚につなぎたいパターン

そうではなく、例えば「今自分がいる会社の別部署で取り組んでいる事業について、こんな業界の人の話を聞きたい」とか、そういうときには、できるだけ最初のお引き合わせでアイスブレイクだけして、あとはCCにすら入らないようにしています。そうしないと、相手が自分に気を使って本音を語ってくれないかもしれない、という直接的な弊害もありますし、むしろ、自分だけで過去の知人全員と接触を持ち続けることは不可能(eightの名刺だけで数千枚はある)ですから、信頼できる同僚であれば、そのまま直接つながってくれたほうが、新しい接点が増えて、ネットワークが強固になります。

その結果、何が起きるかというと、知らないうちに「私の知人同士がつながって、より一層盛り上がる」ようなことが、しばしば起きているのです。

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ここ最近だけでも3度ほど、違う会社に所属しているときのビジネスパートナー複数名が一つのMTGに居合わせる、という場が、私主導ではなく、外部から自然と発生していました。私が所属してきた会社がいずれも狭い業界だったから起きること、という側面もあるかもしれませんが、当然、そういう案件はやりとりがスムーズですし、前提として持っている情報や信頼関係もあるので、最初から踏み込んだ協議ができるようになります。

また、あまり「こんな人知ってるんだぞ」、と威圧感を社内にうっかり出したくないという事情もあります。これからもできるだけ、信頼する社内の同僚を、これまでお世話になった方々に、どんどんご紹介していきたいと思っています。そんなわけで、これまで私がお世話になった皆様でこれを読んでいる方々、決して私は手抜きで丸投げしているわけではありませんので、よろしくご賢察いただけますと幸いです。

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自分の仕事(地方自治、防災、AI)について知ってほしい思いで書いているので全部無料にしているのですが、まれに投げ銭してくださる方がいて、支払い下限に達しないのが悲しいので、よかったらコーヒー代おごってください。