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【展覧会レポ】ピカソとその時代ベルリン国立ベルクグリューン美術館展 @ 国立西洋美術館

こんばんは、whipです。

現在国立西洋美術館で開催中の『ピカソとその時代
ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』に行ってきました!

2023年美術館(美術展)初め!!!

撮影:著者(以下同様)

やっぱり一番好きな国立西洋美術館に来ちゃいました!

現在開催中の特別展は、ベルリンのベルクグリューン美術館にフォーカスしたもの。

◆公式サイト◆

コレクターであり、画商のハインツ・ベルクグリューンのコレクションを展示するこの美術館では、20世紀美術の巨匠たち:ピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティに特化した内容が有名なようです。

展示の構成としては、大きく

①はじまりのセザンヌ
②ピカソ
③クレー
④マティス
⑤ジャコメッティ、人物像

に区分されています。特にピカソについては複数の章に分けて紹介しているのでボリュームがすごいです!同志であるブラックとのキュビスム作品比較は観ているうちにそれぞれの特徴がわかってきます。その他にも古典主義に回帰した戦時下の作品や、お馴染みのミューズにフォーカスした作品群など、初めての方でも"ピカソ補給"できる内容だと思います。

クレーの宇宙

これぞ、クレー・ユニバース!

本特別展はピカソに押されがちですが、パウル・クレーのコレクションも見事です!!

もともとベルクグリューン美術館は、世界で最も質の高いクレーコレクションを誇ることでも有名なよう。こんなにも一挙にクレーの作品を観れるなんて興奮しました!(笑)

色によって変わる造形の表情を赤、青、緑、黄色などで体感できます。彼が描こうとしたものが何なのか、タイトルをヒントに脳内で紐解いていくのはとても楽しかったです。これはピカソやブラックのキュビスム作品でも同じですね。

マティスの切り絵、ここにはじまる。

マティスといえば切り絵!
素描も美しい!

どうやらマティスの切り絵にフューチャーしたのは、ベルクグリューンが最初だったよう。生涯画家を生業にしたアーティストの様々な変遷を作品を通じて体感できるのは、まるで追体験をしているようでわくわくしてしまいます。


20世紀美術の扉を開く展覧会

20世紀の芸術家たちは、表現形式の破壊と想像を繰り返し、独自の人間表現を見出していきました。それぞれに影響を受けながら独自のスタイルを確立していく姿には、どこか親近感を感じてしまいます。

ぜひ本特別展を通じて、皆さんがお気に入りの表情スタイルを見つけてみてください。そして、その画家が描こうとした主題に触れた時、自分自身を作品の中に見つけられるかもしれなませんよ?

スーパーミニマリストのジャコメッティ先生


本特別展は、1月22日㈰まで国立西洋美術館にて開幕中です。常設展も、とっても素敵なのでぜひ訪れてみてください!!


次は春先に来たいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

※執筆にあたり、公式サイト、チラシ、解説パネルなどを参照しています。



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