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【ヲタ活レポ】第22話「面影」〜レジュームサマー編〜


■今回のテーマ曲■


■第22話「面影」■

2018年5月9日、中野坂上にあるS.U.B.TOKYOというライブハウスでmonogatariの工藤茶南さんの生誕祭が行われた。この生誕祭では、私がアンコール前の口上を述べさせてもらった。良い経験だったと今でも感じている。あの日、この場所を共にしたヲタくが二人いた。あれから4年が経ち、私は彼らが主現場としている【きっと誰かの秘密兵器】の1周年ワンマンライブに訪れていた。。。
そんな懐古中を交えながら、今回も当日を振り返っていきたい。

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当日のハイライト

【MIX】


撮影:著者

コロナという未曾有の事態となり、アイドル現場では声出しが禁止となった。声を出し続けることで、ライブ会場にいることを実感していた私には耐えがたい事態だった。しかし、時間とともに慣れてしまうもので、今では声を出すことがおっくうになるくらいである。

この日のライブでは声出しが解禁されていた。
やはり、ライブ(特にアイドル)には、声出し(MIX)が必要だなと感じた。中にはメンバーコールやMIXの無いグループも多い。【きっと誰かの秘密兵器】は楽曲によってMIXが似合うライブをする。そんな姿を目の前で体感でき光栄に感じた。

ガチ恋口上と言う感想やアウトロなどで叫ぶMIXがある。知人のヲタくが勢いよく口上をうっていたので、「なになに~?」と合いの手MIXを入れることを狙った。しかし、こうした大声を出すことに不慣れとなった自分の身体は生ぬるく、すぐに咽始めてしまった(笑)。お恥ずかしい、、、。

ライブも終盤となり、湧ける新曲とともに、私自身のMIXスキルの復活を体感していた(笑)。「裏打ち」「虎虎」「フゥフゥ」「アイアイアイアイアイ」など自らが得意と自負していたスキルを取り戻し、好き勝手に入れさせてもらった(本当にすみません)。声を出すことに多少の抵抗を感じた自分はどこかに消え失せたようだ。楽しいライブを体感でき本当に3年前のヲタく全盛期を思い出した。

【きっと誰かの秘密兵器】の現場では静止画の撮影が可能ということもあり、カメコの方もたくさんいた。私もいかに会場全体の熱気を伝える写真と、知人のヲタくが輝く一瞬を納められるかに全力を注いだ(笑)。そういった意味でも楽しめるライブだった。

【面影】

ライブ本編が特急列車が駆け抜けるように終わると、アンコールまでの間が生まれた。声出しが可能なので、アンコール口上も可能だったらしい。

「皆さん、まだまだ物足りないですよね??」

ヲタく:ほりけん

そんな風に始まった口上にどこか懐かしさと、既視感を感じていた。どこかでみたような風景。。。似ている。。。なんだろうか。

それは、2018年”あの日”の生誕祭での自分の姿:面影だった。
そう、当日その場に来てくれた二人のヲタく、その一人が【ほりけん】さんだったのである。4年前、私の口上を観ていた彼。4年後、彼が述べる口上を私が今こうして観ている。物語が巡っている瞬間を感じた。あの時のあの姿が受け継がれるように、継承されたかのように勝手に感じていた(笑)。エモい。

撮影:著者

ヲタくなんてかわいい女の子のお尻を追いかけているような、よくわからないけど気持ち悪い存在。結局はお金を払ってアイドルの手の中で転がされているだけ。今までいろんな言葉や態度でヲタくであることを時に批判されてきた。時代が変わり、今やヲタくでいることは個性として受け入れられ始めているように思う。そんななかだからこそ、言いたいのは、それぞれのアイドルや推しに物語があるように、それぞれのヲタくにもドラマがある、感情がある。最近は、それらがブリコラージュ(バラバラだった別のものを繋げ合わせて新しいものを生み出すこと)的に紡がれ、また新しい物語を生み出しているように感じてならない。

この日は、私の現場ではなかった。それでも、本当に感情がアツくなる瞬間をたくさん感じた。グループ名やメンバーの改名、新曲の発表や遠征の開催決定、先の物語があることこそアイドルを推している身としてこれほどまでに嬉しいことは無いだろう。ぜひ2周年も自分たちらしさを大切に歩み続けてほしい。きっとまた、私が歩むヲタくの物語のなかで、【きっと誰かの秘密兵器】改め【きとかの】に会うこともあるだろう。その時に、「この前より人増えたね」「なんか勢いすごいね」「俺、ここの1周年ワンマン行ったから」などと感じられたら私も嬉しい。これからも勢い止まらず、アイドル界の秘密兵器として突き進んで欲しい。

撮影:著者


ちなみに、後日公開されたヲタく【とべないブタ】さんのツイキャス:月曜日のブタの中でも【ほりけん】さんが口上について語っていた。口上の際に思い浮かべてくれたのが私だったと聞き、またエモくなってしまった・・・。


それぞれのヲタくは、全く別の主現場で、自分たちの感情や感性で物語を歩んでいる。それがクロスオーバーして混ざり合い、同じ現場でアッセンブルする姿、これこそ私が求めるヲタ活の最上級な姿である。あの楽曲を一緒にチャージできる喜び、共にアッセンブルして湧ける刹那、これだからヲタくってやめらんないんだろうな(笑)。そんなことを感じたライブだった。



最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の現場でお会いしましょう。

※本記事は、筆者の体験を元に主観で執筆したものとなります。あらかじめご了承ください。何卒。


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