どうしてこうなった、中日ドラゴンズ

私は中日ドラゴンズファンだ。ファン歴は浅く3年ほど。最下位に沈んだシーズンで当時某掲示板で「今ファンになるとかドMか?」といわれたこともある。そのころからネガティブに塗れてはいたがまだ野球を見ることは楽しかった。

ところがだ。

最近、というか今年になって与田監督が指揮をとるようになってから、野球を見るということが楽しくない。ドラゴンズが弱いのはもう3年前からわかっている。昨年はCS争いも楽しませてもらった。選手の事は今も大好きだし人込みが苦手でなかなか足が向かず、今年になって漸く初めて行ったナゴヤ球場はとても楽しかった。それでもだ。去年までは楽しかったはずのテレビで一軍の試合を見ることが楽しくないのだ。

与田監督には思うところは沢山ある。彼のやりかたが私にはどうしてもプロ野球の監督としては納得がいかないのだ。お前騒動にしてもそうだが、彼の使う「準備」という言葉が私は嫌いだ。「頑張る」だとかの意味を準備という言葉に置き換えていると講演で言っていたようだが、努力して当然、頑張って当然でその中で実力で勝ち上がっていくプロの世界で「準備のできている」選手とは何か。考え方がリトルから高校野球までの教育の一環としての野球レベルに見えて仕方ないのだ。

ファンになってからずっとだが、中日ドラゴンズという上の方にも大きな問題を抱えているとは思っている。Aクラス常勝軍団を築いてきた落合監督をやめさせた理由が表向き(もちろん裏で派閥争いなどがあるのだが)「人が入らないから」という馬鹿げたものなのだ。強くて人が入るのは当たり前、という球団側、会社側の甘えが露呈している。事実、今の観客の入りは当日一万枚余るほど。強い時にきちんと客を繋ぎ止めておかなければ、弱くなって応援してくれるほどファンは甘くない。

とはいえファンにも問題があるとは思っている。特に「一部の過激な古参による新規・にわかの締め出しによって他球団に乗り換えたファンの多さ」だ。中部地方にはドラゴンズしかプロ野球球団はないにもかかわらず、他の地方に根差している球団よりも本拠地が別の地方の球団を応援しているファンが多い。真のファン論争をするのは勝手だがそれを押し付ける一部の人間が幅を利かせていることが問題であると感じる。

またどの球団でも共通することであるとは思うのだが、選手を戦力、データ、駒としか見ずに罵声を浴びせる輩の多さだ。特にネット界隈を覗いているとその数はいちいち目に入らないように非表示ミュートブロックで対応していても次から次へと出てくるわ出てくるわ。

特にタチが悪いのはツイッター等で選手名のハッシュタグを付けて悪口をいう輩だ。ハッシュタグには選手の写真等も投稿されており、好きな人、見ていて気になった人に検索されて出てくる悪口には怒りを禁じえない。

この球団に行きたいと思ってもらえなければ、有力選手にFAでは選んでもらえない。特にドラゴンズはお金が積めないのだからなおさらだ。お金も他球団より少ない。「やりがい」すらない。少し良くなければすぐに要らない落とせクビだと中傷を自分のSNSアカウントに大量に書きこまれる。こんな球団に誰が来たいと思うか。

まずはFAで有力選手にこの球団に来たいと思ってもらえる球団に体質を変えること。戦力戦力と言うその口で今いる選手をののしる前に少し考えて欲しい。

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