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サーカスの意味

大きなテント、派手な色遣い、ハッピーなメイクの笑顔。

サーカスなんて何年ぶりだろうか。
最後に見たのは10年以上前、もしかすると20年かもしれない。

人が集まることを徹底的に避け続ける2年を経た
今の世の中で興行を続けられるサーカスが
世界にいくつあるんだろう。

帰り道にふと、今まで読んだサーカスの話をいくつか思い出した。

まずは「ダレン・シャン」
シルク・ド・フリークが街に来なければ、全ての物語は始まらなかった。学校図書館にシリーズで並んだ頃、爆発的に流行った。ちょうどハリー・ポッターブームもあってファンタジーにみんなが慣れていたことも追い風になったかもしれない。シリーズの最後を読む前に興味を失ったのか、結論を覚えてないな。

ふたつめは「怪盗クイーンはサーカスがお好き」
単行本として出たはやみねかおるクイーンシリーズの最初の作品。クイーンと夢水清志郎は新しいミステリーに飢えていた私にとって宝物だった。この作品のおかげでピエロに涙のメイクがないか見る習慣ができてしまった。

最後は絵本「ぼくの村にサーカスがきた」。
きっかけは国語の教科書に載っていた別の作品
「せかいいちうつくしいぼくの村」が
なんとも良い作品で、音読を聞いていた母も
そう思ったらしくていつのまにか本棚に増えていたのが同じシリーズのこの絵本だった。

この としの ふゆ、
村は せんそうで はかいされ、
いまは もう ありません。
ぼくの村にサーカスがきた


サーカスとは、私にとって単純な楽しいだけの場所ではないようだ。

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