編み物をしながら考えたこと
平日の日中はいつも子どもとふたりで過ごしている。
1歳になったばかりの息子は、朝早くから目覚めてものすごいエネルギーで動きまわり、朝ごはんのバナナヨーグルトを食べ、そして夫の出勤後ほどなくして朝寝をする。
彼が寝ている間、朝ごはんの器をもとに戻したり、お昼ごはんの仕込みをしたり、ささっと掃除をしたりとやれる家事をすませてそれでも時間が余ったら。
まずはお気に入りのラジオを静かな音でかけて、コップに大好きなアイスコーヒーを注ぎ、息子のそばにいてくれるくまのあみぐるみを少しずつ編んでいます。
自分にはなかなかせっかちなところがあるので、祈るような気持ちで一目一目大切に…笑
Instagramで編み物をされている方の写真や動画を見るのが好きなのですが、どことなく素朴な雰囲気の動物のあみぐるみや、思いを込めて大切に編んでいるその姿にいつも心惹かれます。
中には自分で編み図をおこして1からつくっている人もいて。
私もいつか自分で編み図を起こせるようになりたいな、と思いながら最近は毎日毎日修行のように編み続けています。
いま編んでいるくまの編み図は、たまたま図書館で借りてきた昔の本に載っていたもの。
何年も前の編み図でも、まったく色あせることなく今の世界で、自分の手の中でかたちにできることはこの上ない幸せだなと感じます。
この感覚は音楽に似ている。
何年も前の作曲家がつくった音色を今でも聴くことができるって素晴らしいなと思うのです。
編み物をしながらそんなことをふと考えました。
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