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視聴レビュー:今ドキ!インドの婚活事情

※視聴完了のため更新(12/15)

※※※ ネタバレ注意 ※※※

なんか面白そうなコンテンツないかなーとNetflixで作品一覧を見ていたら目に留まったのが『今ドキ!インドの婚活事情』です。

ムンバイを拠点とするスーパー仲人のシマ・タパリアが、インドとアメリカを股にかけ、最良の伴侶探しに奔走。現代のインド人社会の婚活事情に迫るシリーズ。(公式の番組紹介文より)

つまるところ、敏腕お見合いおばさんが人々をマッチングしていくリアリティ番組ですね。私インドと中国の方々の向上心を非常に尊敬しておりまして、特にインドは未知の世界な感じが強いので自分が婚活中ということもありソッコー見始めました。

1話完結で、各話で1カップルずつ誕生していく感じかな~と想像してみ始めたのですがちょっと違いました。

最初は3人が登場。この人たちにシマさん(お見合いおばさん)が人を紹介していくところからストーリーが始まります。
1.気が強くて私を中心に世界が回ってる系の34歳女性・弁護士のアパレナ(かな?名前が覚えられない…ので、以降アルパカ)
2.長身美女で明るく、めちゃくちゃ魅力的。でも祖先がアフリカ出身なことがインド的に相当大きな障壁な30歳女性・ウェディングプランナーの人
3.ムンバイ在住の、鬼ボンボンナルシスト系イケメン。口を開けば「魅力的な人がいい」という30歳男性・宝石商?デザイナー?の人

話が進むごとにフォーカスされる人物が増えていき、ええ感じの相手が見つかった人はフェードアウトしていきます。現在6話まで視聴完了していますが、フォーカスされる人同士が絡むことは今のところありません。

最初に登場したアルパカが相当のこじらせ女で、私の大好きな東村アキコ先生の言う結婚できない女の特徴をすべて兼ね備えた結婚できない女の代名詞的存在なんです。
自分のやること考えることすべてが正しいと思い込んでいて、常に興奮してて喜怒哀楽が激しい。その自己主張っぷりは世間体を気にしていい人振る日本人とちがい非常~~~にストレートで正直。

シマさんから紹介された人に会って「違う」って思ったら一瞬で顔が死に、本人に言わないまでも「私の理想の人を連れてくるのが仕事なんだからちゃんと仕事しろ、って言いたい」みたいなことガンギレフェイスで言っちゃう(笑) 強すぎて怖すぎて、絶対関わりたくないタイプ。。。

男性に対しても合わせるとか譲歩するとか、気を遣うみたいなことは一切なく、
・10日間休みが合ったらどう過ごしたい?⇒リラックスに使うのは3日が限界。それ以上休みたい人は何か問題を抱えてるとしか思えない。
・結婚式に子ども呼ぶのとかどう思う?⇒絶対呼びたくない。お金がどうとかじゃなく、騒がれるのが絶対無理。
みたいなことを躊躇することなくバシバシ言いまくる。聞いてるだけで帰りたくなる(笑)

彼女の母親も相当パンチの効いた性格をしており「もうアルパカは結婚できずに終わりそうだな・・・」と思っていたのですが、まさかの占い師からのアドバイスされたら考え方変わり始めるっていう(笑)

インドでは占星術を重要視する方が多いらしいし、編集の意図も入ってるんだろうけど、占い師からのアドバイスを機にアルパカが前向きに婚活に取り組み始めビックリ。ちょっと気になる人が出てきたのでここから先が楽しみです。(私の予想だと、アルパカはこの人とはくっつかないと思うけど。)

アルパカがいい方向に向き始めたのはいいことだけど、並行してフォーカスされてる3人が、非常~~~に文化的&パーソナルな部分で特徴があり。
4.明るくてユーモラスな性格、大学?の先生。給料は低めの30歳?男性。お父様が過去に元妻の殺害ほう助?で服役していたという人。
5.ボンボンでスーパーマザコンの25歳男性。母親からの「結婚しろ」の圧力が強すぎてすんごい窮屈そうな人。
6.アパレル系の事業をしているアラサー女性。男女平等、夫婦平等というインドでは相当前衛的(らしい)考え方をお持ちの方。

この5.6.が!多いのか特別なのかはわからないけど、現在の日本とは異なる文化という感じがして非常に興味深いです。

5の男の子は、完全に本人に結婚願望はなく、多分自由に行きたい時期だと思うんだけど「今年中に結婚しなさい」「この3人の中で一人決めなさい。あなたが決めないなら、パパとママが決めるから」みたいな!しかも理由が「あなたが結婚しないと、お兄さんが子どもを持てない」っていう、『???』な理由で。めっちゃ大変そう・・・と思いながら見つめています。どうすんのかな、彼。拒否して海外に飛びそうな気がしてます。

そして6の女の子は、もう!ほんとに!魅力的な子なんです。今の時代、今のインドだから生きづらいんだろうけど、欧米に飛び出せば水を得た魚のように活躍しそうな感じがヒシヒシとします。でも家族が大切で一緒にいたいようです。シマさんの顧客は保守的な人が多いからと、デリー在住の同業者(仲介人)を紹介してくれたのですが、この仲介人が!!!古典的な考えをおもちで!「男と女が平等だなんて幻想は捨てろ」「女は三つ指ついて男を迎えろ」みたいなことを言ってて、(私個人の解釈です) 女の子も涙目になっていたのですが、感情移入して私も泣きそうになりました。

もし旦那さんの1歩後ろをついて行くような生き方をしないと結婚できないなら、そんな結婚はしない方がマシ!って思います。
得手不得手は誰にでもあるし、肉体的な差異はあるけど、パートナーと対等であることを否定するなんて、ひ!ど!す!ぎ!る!

これからどうなっていくか気になるので、7話以降も観進めていこうと思います。

※12/15更新
最後まで見終わりました!まだまだ続くとおもったのに、まさか8話で終わりとは(笑)

終わり方、なかなか面白かったです。
4.実父が殺人共謀で服役の学校の先生:相手の女の人に実父の件を電話したところで終わり
5.ボンボン:お見合いした子と結婚することに決定。
6.実業家の女の子:このタイミングでは結婚しないことを決断。

やっぱり5.6.が。。。

ボンボンは自分の意志といいつつ、結局親の言いなり感が。親が気に入った子で条件がいいからー・・・みたいな。でも幸せそうだったのでいいのかな。そういう世界もあるんだなぁ・・・・と思いました。
そして、実業家の女の子は良いと思った相手がバツイチだってことを隠されてて(仲介人から)悩む⇒ボンボンナルシストと同じカウンセラーと話して、最終的にお見合いを中断することに。シマさんも理解を示しておられました。個人的にはとっても納得感があったけどインドだと異端児扱いなんだろうなあ・・・と思いました。

それから、新しい登場人物で出てきたバツ1子持ちの女の人は、シマさんから紹介された人を気に入ったけど父親が猛烈に反対して諦め、結局自分でデートアプリ使って見つけた相手と恋愛する道を選んだりして「そういうパターンもあるんだな」と思いました。

あと説明はないけど意味深く感じたのは8話の最後の結婚歴の長いインド人夫婦がいっぱい出てくるところ。今もほとんどお見合い結婚で恋愛結婚は少数らしいけど、このシーンで出てくる人たちは全員お見合い結婚。そして口をそろえたように「お見合い結婚は良い」と言う。

印象的だったコメントは、
・見合いでも恋愛でも誰かに紹介される。そこは同じ
・見合いでも今は愛し合う夫婦になった
・見合いは悪くない、互いに歩み寄ろうとするから

すごく限られた領域ではあるけど、インドの文化は興味深かったしお見合いの良さみたいなものを勉強することができました。ただ、じゃあ自分がお見合いするかって言うと、最近彼氏できたのでしませんが。

いろいろ面白そうな番組は見つけてるけど、とりあえず次は今話題の呪術廻戦を見てみようかなーと思います。(でも、ジャンプで最初読んでてドロップアウトしたからハマれない予感。。。)

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