「起き上がれない」

そう思ったのは、今週月曜の朝だった。
眠くはない。目はしっかり覚めている。しかし、布団から起き上がれない。起き上がろうとすると心臓が締め付けられたような感覚で涙が出そうになる。
『違国日記』の笠町くんばりである。

急いで職場に連絡したら、快く休みをとらせてもらえた。その週の仕事も軽くしてもらえ、また来週以降の代講も立ててくれた。ありがたい限りである。

とはいえ、平日に起き上がれない経験をしたのは初めてだったのでびっくりした。休みの日に起き上がれないことはあっても、平日は何とかスイッチを入れられていたのに。
と思ったところで、スイッチが入らなくなっていることに気づいた。
考えていくうちにどんどんスイッチを連打していくが、一向に反応しない。
電球を取り換えれば明かりはつくのだろうか。それとも接続系統が故障してしまったのだろうか。どちらにしても、対処法がわからない。

昨日は仕事に行かないとさすがにクビになりそう、と思い、なんとか行けたが、ため息ばかり漏らすかなり嫌なやつになっていたと思う。

10月に週5勤務に戻し(それまでは業務委託の仕事だったので週5という働き方ではなかった)、1月からは授業コマ数も増やし、順調に回復しているな、と思っていたが。3歩進んで2歩下がる。

「頑張る」の方法が完全にわからなくなっている。頑張るってどうやるんだっけ?そもそも、どれぐらい頑張らなきゃいけないんだっけ?頑張るって何だっけ?

こんな状況で来週は面接である。大丈夫か?

(しあん)

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