日記

いつか報われるとか人に優しくした分は自分に返ってくるとかバチが当たるとか幸と不幸は帳尻があうとか、そんなの全て嘘だ。報われない人が見る夢だ。私もつい最近までそんな馬鹿な夢を見ていた。
もう、人に優しくするのやめたい。私は誰からも優しくされないのに、あなたはいいね、と思ってしまう自分が嫌だ。気を使いたくない。慮っても意味がない。
昔勤めていたキャバクラの客が私の手を握り、手が冷たい人は心が温かいんだよ、君は優しい人なんだろうね、と言ってくれたことが忘れられない。ありきたりな常套句なのに、いつまでも私の心を支えている。
数日で辞めてしまったがセクハラよりも私の心に残る好きな言葉を貰った方が多かった。女性店長に嫌われてしまい悲しくなって辞めたんだった。客はその店長の悪口をよく言っていてちょっと嬉しかった。
楽しい事が何もない一年だった。唯一の味方も旅立った。もう一人なんだ。誰も味方をしてくれないし、保釈金も払ってはくれない。一人で、凛と、図太く、慎ましく、恙無く、生きていける自信なんて無い。無くても続くのが人生。親ガチャは最低なカスを引いちゃったけど育ての親ガチャはSSRだったな。ありがとうね。本当に。感謝を形に出来なかった事が心残りだけど、代わりに絶対に自殺だけはしないように頑張るからね。