【創作リンク】人肌の繭

monogatary.com に掲載している創作の紹介と一部引用記事。

 わたくし創作の「繭」とは「揺り籠」的な。

お題「ヒューマノイドと過ごした冬」

痛みは後からやって来る。恐れていた感覚なのにどこか麻痺していて、疼いてから急激に虚しくなる。そこで起こった自己憐憫のときだけ、自分を好きになれたと錯覚する。  産まれたくなかった。血肉と、たとえばこの感情やしがらみを「魂」だとかいうのなら、そんなもの持たずに。


monogatary.com「人肌の繭」.六条河原おにび

 精神科医も人間なわけで、サイコパスでもないと、”呑まれ”ないのかなって思うときがたまにありますね。

 鬱病をやったという人の話を聞いたことがあって、その人はあまり精神科医のことを信用していないようで、その理由が「あいつ等はうつ病やったことないんだから分からないだろう」ということで。

 昔、男性の婦人科医に対してわたくしも思ったことがあって、ただわたくしがかかったことある婦人科医って両方男性で、片方がめちゃくちゃ手酷い医者で診察すらまともにしてくれなくて、喉奥みるのに口をちゃんと開かないとか難癖つけられて心療内科に行けって言われたんですよね。それで、もういいやってな。で、男が婦人病のこと分かるワケねぇだろ、って親に言ったら、癌の医者が必ず癌をやっているとは限らないと言われたわけですね。
 それでまた別の隣市の婦人科にいったらそこも男性医師で、でもきちんと診てもらったんですよ。高校生の時分だからまだ安定しないだけとのこと。月のものが3ヵ月なかったら病気っていうことだけ頭にあったので、病気なのかなって。前提としてわたくしは高校生の時分どころか現在まで不犯ふぼんの身なのでよろ。

 そんなエピソードがありつつ、わたくしも今年の3月、精神科デビュー。
 FF12の主人公・ヴィンだかヴェンだかヴンだかヴォンだかが、目を閉じているお偉いさんポジションのキャラに「寝てんのか?」といって窘められるシーンがあるのですけれども、それみたいに、先生が頭抱えて寝ているようでもあるし、苦しんでいるようでもあるんですよ。
 それで、「寝てんのか?」と思いながら「大丈夫ですか?」というのも、なんだか違う気がして、この頃にはドストエフスキーを読んでいたので、その解説に「病んだ者が病んだ者を救う」みたいな構図が「カラマーゾフの兄弟」だったか「悪霊」だったかにあったような気がして。
 フィクションと現実の区別はついているつもりなんですけれども、行動はとにかく思想については多少憧憬を抱く夢見ちゃんの厨二病なので、この精神科の先生も病みながら精神病患者を診ているのかも分からんね、ということで。

 そんな感じで、わたくし、人生の掃き溜めツイッターとか人怖な話とか凶悪な事件の記事とか読んで"呑まれ"てしまうことがあるので、というか7月に大きな事変があったでしょう。宗教関連で国民的有名人どころかトップが殺された事件。あれでもう"呑まれ"るってコトを知ってしまったのでね。

 サイコパスではないのに"呑まれ"ないって才能だと思っていて。

 あと相手が「人間」という認識に矜持が邪魔したり。けれど相手がロボットではその返事は素っ気ないものだったりして。けれど自分で発した言葉と自分が向き合うことになったり。発声した自分との対話、頭おかしくなりそうですけれどもね。ただ無音の自問自答は意外と隠されてしまう埋もれた部分があったり。かといって、わたくしは無機物と喋れないのでアレクサやsiri苦手です。恥ずかしい。生配信はワンチャン、閲覧者がリアルタイムでいたりコメントあるかも知れないですが、ゲーム実況動画は厳しそうですね。