【創作リンク】原業

monogatary.com に掲載している創作の紹介と一部引用記事。

一見優しさ正しさ寛大さを兼ね備えているようで実は残酷なやつ。

お題「幸福な敗北」

シアワセになれば勝ち、金持ちになって恋人がデキて子を持って家を買って車もあったらシアワセ、世間ではもしかしたらそれを抽象的に勝ち組というのかもしれない。勝ち組だってさ、本当か?

引用元:monogatary.com「原業」 .六条河原おにび

 「幸福な負け組」を認めると経済が回らないというのはあるかもね。結婚しろ、ガキ作れ、家建てろ車買え孫作らせろみたいな。一戸建て不要問題、車は負債問題は、一戸建て生まれ一戸建て育ちの車大国生まれ車大国育ちのわたくしには分かりませんが。

 

 別に「勝ち組」って言葉嫌いではないすけれどもね。ニュアンスは伝わるので。

 ただ「勝ち組」が勝ち組でいられる、つまり勝っている状態を維持する努力をわたくしができるかというとできないです。
 いやこれわたくし負け組前提になっていますけれど、インターネットというのが割りと毒にも薬にもなって、創作物がヒットしてめっちゃ有名になりました!ということがあれば、親に虐待されて食うにも困るので自穀します餓死します、みたいなニュースや当事者の声みたいのも見えちゃうんですよね。

 別に創作物がヒットでめっちゃ有名、わたくしも夢みないといえば嘘になりますけれど、そこの裏にあるリスクとかやっぱり怖いわな、みたいな。クオリティの維持とか、人が離れていく恐怖とかね。慣れていくものなのかね。

 正直、自分より"下"判定した基準を切り捨てて、自分を0としていくパターンもありだとは思うんですけれどもね。ここ割り切れたほうが言いたいこと言えますからね。でもそうすると、「わたくしより"下"」の輩の0から始まるグラフの中にわたくしが入ってしまうわけで、そうすると「お前は恵まれてる!」論争に発展するわけですね。

 申し訳ないが、わたくしがひねくれているのは、恵まれた環境にいながら不満を探し何かしらに憤っていなければならない自分の気性にムカついているからなんですがそんな自分も好きでたまには悲劇の主人公ぶりたいからなんですよ。

 わたくしのなかに「恵まれている条件」「恵まれていない条件」ていうのがもしかしたらもうあるのかもしれませんね。当事者の声は度外視ですよ。つまりわたくしもマウンティングの決めつけ野郎ってことです。

 「勝ち組」「負け組」を深く考えちゃいけないんよ。あれば漠然とした、なんとなく価値観に大差ないもの同士で使える、意外と形式化されている言葉で、そこに本当の「勝ち」「負け」はないわけで。

 本題と逸れてるけれどもまぁいいでしょう。

 人間は性格が悪いけれど、いいところもあるし、裏表というのではなくて結局気分次第で一貫していないのがそもそも人間のSAGAというか業というか。それを見て「こんな人だったんだ」とバグを起こすほうがおかしいのですわ、ということ。

 いや、これもこの創作の要約ではないのだが…?

「正しさ」キャンペーンすると理論武装しなければならなくて自己欺瞞に陥ることもあるでって話ぢゃね?