【創作リンク】ひらひらとレクイエム

monogatary.com に掲載している創作の紹介と一部引用記事。

 まぁまぁ実話のやつ。

お題:桜が散ったらサヨナラ

 シートの掛けられた新築の家を見上げていた。隣の家の塀からひらひらと桜が舞い落ちて庭を散らかしていた。花びらが腐って、いずれ土に還るとはいえ、迷惑だろうな―なんて勝手に感情移入してみたり。 「3月ですね」  真横から声を掛けられる。わたしは咄嗟に顔を向けた。

monogatary.com「ひらひらとレクイエム」.六条河原おにび


 これは実在する事件に基づくやつですね。ただ特定をおそれて色々ぼかあしてあるのですが。

 焼けた廃屋が空き地になり、雑草が茂っていく様をみて、「親が無くとも子は育つ」みたいな感じで「人がなくて土地(雑草?)は育つ」みたいなことを言っていた覚え。もう15年近く前の話なのでなんと言ったのかは忘れてしまったけれども。

 BL創作の「ナナシノ楽園」「ダンガリーに泳ぐシャンブレー」でもこの事件ネタこすりましたね。もう、ありとあらゆる他人の不幸がネタなんですね。蜜の味はしないけれど。わたくしが忘れたくないっていうのもあるのでしょうけれど。多分忘れないのに、忘れるのが怖いんでしょうね。わたくしの身の当事者性としてはちょっと遠くて物理的には近いところで怒ったこと。

 誰もが表現者になれる昨今、他人の不幸は蜜の味という言葉に繋がるのかもしれないけれど、他人の不幸は表現話題ネタの時代かも分かりませんわ。

 わたくしは同級生の自穀も祖母の死去も創作ネタにするやつなんでさぁ。もしかしたら親の死去すらそうするかも知れないわな。
 それがもしかしたら自傷・自虐かもしれないし、セルフケアかもしれないし、ただの日記代わりかもしれないし。
 今ふと、自慰と書いて「セルフケア」って読ませようと思ったのですが、ここの意味では”性”の話ではなくて独り善がり的な意味だったのですけれども、それなら独り善がりって書け?独り善がりって咄嗟には出てこなかったんだよ。ンで、この”性”のほうの意味の「自慰」では同じ意味に「自涜」があるのですが、片方は「自分を慰める」と書いて、同じ意味のもうひとつは「自分を汚す」みたいな意味になるのすげぇなって思いました。
 ちなみにシリアスな場面でちょっと下品な言葉使うとほんのりと垢抜けた風イキりになります。知らんけれど。これをやって、わたくしさんは「本心を誤魔化す人」と言われたことがあります。そんなことはない。わたくしほど”お気持ち”表明する人いないぞ多分。周りに甘えているので。


 桜の花びら、散っている時は綺麗ですけど、落ちたらマジで地面が散らかるだけよな。そしてなんか変色してさ。桜を人生に喩えるらしいですけれど、そのとおり!死に際は感動的に、でも遺骸はキモいよっていう。
 精神も肉体もいいとこ取りしたい、人間の業ですね。
 でも桜、マジで満開だと、ピンクというか銀色で、きらきらして綺麗なんよな。全身の鱗剥がれそうな金魚とか多分綺麗やぞ多分。嗜虐的なものにしか「美」は宿らんのか?綺麗とはちょっとニュアンス変わるしな。

 何の話してるん?