【創作リンク】アンカー不在
monogatary.com に掲載している創作の紹介と一部引用記事。
最初から最後まで自分。代わりにいる惨めさと代わりのいない安堵。
お題「走る」
まるで堕ちたみたい 仮想他者は祝福するけれど
それはそれでそれなりに嬉しいはずなのに
空から架かった白い階段を転げ堕ちてきたんだよ
引用元:monogatary.com「アンカー不在」.六条河原おにび
当時は、当時といっても11月の下旬ですけれど、上手く言葉にできなかったけれども、要するに、いつからでもやり直せるなんてのは戯言で、やり直しが利かないこともあって、やり直しが利かないなりに抗うこともできるんだよなっていう話で。わたくしも何もひねくれてこんなことを言っているわけではなく、いつからでもやり直せるつもりでもうやり直すしかないからやり直す、よりもどうにもならんからどうにもならないなりに道を選ぶこともできるよなっていうことで、多分こっちのほうが生易しいこと言っていると思うんですけれどもね。ひねくれている故に厳しいことを言っているように感じられるのかも分かりませんね。
中盤に
ブーイングが怖いのだわ 潔い所業って分かっているのに
振り返って立ち止まったらきっと踏み外しそう それもある種の弔いだったりして
それなりに考えはあるけれど 向き合いすぎた賢者から憶測に遭う
って入るのですが、これは自穀のことですね。
この国で15年くらい生きておけば多分、自穀が良くないことだって漠然と理解するはずなんですよ。でもそれを選んだということはよっぽどのことがあったワケで。でもやっぱり"良くないこと"という認識を植え付け続けていくためにも、やっちまったか否かは置いておいて、いけないことだと言い続けていくしかないジレンマよな。消極的な肯定派なんですけれど、やっぱり誰かを巻き込むわけですからね。ブツの処理にせよ、書類の処理にせよ。生まれたときからそういう咎を背負っているワケですな。
あとな、わたくし同級生が自穀しているんですけれども、そいつも学業成績とかではなくて、また別のところで聡いやつだったんだよな。ちょっと変なやつではあったんだけれども。ちょっと憚られはするけれども、親が変だったんですな。加害するような親ではなくて、子にべったりというか。完全な揣摩憶測でしかないのですが、個人/故人を特定されていないことを祈って記してしまえば、わたくしは親のことで将来を悲観したんだと思うな、彼は。
声変わり前のちょっと高い声をまだ覚えているんだよな。恋愛感情とか別に抱いてはいないんですけれど、色々あったのでわたくしの中で忘れられない人になっちゃったよなっていう。死を以ってな。
10代の時分で同級生が揃わなくなったってことよな。
これは特に彼に手向けた詩ではないんですけれどもね。彼の死をネタにして消費している以上、彼に手向けられることなんざ何もないね。
それはそれとして。
聡いというか、学業成績とか知識の多さとかそういう意味ではない感じで頭の良いやつから病むなり死ぬなりしていくのよなっていうこと。それで憶測される。わたくしが先述でやったみたいにね。