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死ぬ瞬間の5つの後悔

おはようございます 渡辺です。

今週は、ここ2週間位少しづつ読んでた「死ぬ瞬間の5つの後悔」- ブロニー・ウェアを紹介します。

この本は、緩和ケアの介護を長年つとめるなかで、数多くの患者を看取った経験からの5つの後悔について書かれたものになります。ちょうど5つですので、1日ひとつづ紹介します。年末ということで、今年の振り返りや来年抱負の参考になれば幸いです。


自分に正直な人生を生きればよかった

最初の事例は、50年以上暴君の夫のもと、周囲に求められるように生活してきた女性になります。夫が老人ホームに入ることを了承し、ほっと一息した矢先、不治の病が発覚し、しかもその原因が夫が家で吸っていた煙草だったということです。

一人で旅にいったり、夫にあれこれ指図されず、シンプルで幸せな生活を送ることを夢見てきたのですが、みるみる体調は悪化し、歩くこともままならなくなった彼女は、

「どうしてやりたいことをやらなかったのか?」

と自問します。

先週の「消齢化社会」の調査でも出ていましたが、「一度結婚したからには、何があっても離婚すべきでない」という考え方は、上の世代には強く残っていたかと思います。他にも、世間体や家族の期待に通りに生きることは、それ自体は悪いことではないとおもいますが、自分自身を疎かにしては、後悔につながってしまうかもしれません。

自分に正直というのは、中々ピンと来なかったり、またピンと来ても時に勇気のいるものだったりもします。しかしながら、人生は自分のものであり、他の誰のものでもないので、自分の人生に責任を持つ必要があります。というわけで、何度となく引用していますが、ウシジマ社長の言葉で締めたいと思います。

目的地を決めるのは道路標識じゃねえ。ハンドルを握ってる運転手だ。

闇金ウシジマくん より

それでは、今週もよろしくお願いいたします!

働きすぎなければよかった

おはようございます 渡辺です。今日は朝から寒いですね。暖かくしてお過ごしください。「死ぬ瞬間の5つの後悔」から2つ目は「働きすぎなければよかった」です。

この2つ目では、あまり仕事をしなくてもよい。ということではないです。

ここで紹介されている事例は、子供たちも成人し、余生をおくるのに十分なお金もあったにも関わらず、仕事上の高い地位から離れられなかった男性になります。妻は、15年間引退を懇願し続け、遂に折れ1年後に引退を約束します。しかしながら、その数か月後に妻は急激に体調を悪化させてしまい他界してしまいます。

その後、彼も病に伏し、人生を振り返ります。

仕事が好きで、力を注ぎたいと思うのは全然かまわない。けれどもっとプライベートに力を注ぐべきなんだ。大切なのはバランスだ。バランスを失わないことだ。

P108

バランス。

ワークライフバランス、栄養のバランスなどよく聞くことばですね。でも、バランスを短い期間で取り続けるというのは結構難しいものです。

栄養のバランスを例に挙げると、1食でバランスの良い食事をするのは理想ではありますが、簡単ではありません。1日でもちょっとむずかしいかもしれないですね。もう少し、期間を伸ばして、1週間で考えると、今週は会食が多いから、昼は軽めにしておこうとか、週末は少しお酒の量を減らそうとか出来そうです。このように、少し長い期間でのバランスというのを考えてみるとよいかもしれないですね。

それでは、本日もよろしくお願いいたします!

思い切って自分の気持ちを伝えればよかった

おはようございます 渡辺です。「死ぬ瞬間の5つの後悔」から3つ目は「思い切って自分の気持ちを伝えればよかった」です。

ここでの事例は、自分の気持ちを表に出すのを恐れ、家族と向き合うのを避け、働きづめに働いた男性のお話が載っています。

彼の家族は、彼が余命宣告を受けていることを本人に知らせておらず、彼自身もそれを気づいていながら、彼の家族ときちんと話せていません。長年家族との時間を遠ざけた結果、家族は彼のことをよくわかっていないですし、彼も家族のことをよくわからないということになってしまったのです。

僕が子供のころ父親は単身赴任が多くて余り顔を合わす機会が少なかったのと、顔を合わせば大体、怒られるか、何かしらの文句を言われるので、怖かったし、あんまり会いたく無かったです。

なので、父が戻ってくるのと入れ替えで僕が東京に出てからは、何かしら理由をつけて、ほとんど実家に帰ることは無かった気がします。その後、結婚して、息子も生まれ、盆と正月位は帰るようになるのですが、転機となったのは、父が癌を患ったタイミングです。

幸い、手術も成功し今は元気になっているのですが、それをきっかけに、実家に帰る頻度が増え、話をする機会が増えた結果、「あの時はこう考えてた」「俺自身もどうすればいいのかよくわからなかった」など、昔の心境を聞くことが出来て、今ではまあまあ実家に帰るのもそんなに苦ではなくなりました。

僕の父の場合は、運が良かったかと思いますが、もしあの時に亡くなってしまっていたら、僕と父もこの事例の男性と家族のような関係だったかもしれないなと感じます。

そして、次は僕と息子の関係ですが、今のところは、それほど悪くはないのかなと思っていますが、本当のところは、息子しか分からないですね。親の心子知らず、子の心親知らず。いずれじっくり話せる時がくるのを楽しみにしています。それでは、本日もよろしくお願いいたします!

友人と連絡を取り続ければよかった

おはようございます 渡辺です。「死ぬ瞬間の5つの後悔」から4つ目は「友人と連絡を取り続ければよかった」です。

ここでは、療養施設で一人、孤独に暮らす女性が紹介されています。

彼女の一人娘は日本に住んでいて、連絡は取っているものそれほど親密では無いということです。彼女は、娘が一人で飛び立てるように導いて来て、今娘さんは飛び立ってしまった。それは仕方無いことだけれども、今になって思うのは友達と連絡を取り続けていればよかったと。

結果としては、彼女はこの本の著者であるヘルパーの手を借り、4人の友人に連絡をとることを試みます。残念ながら、一人は簡単にアクセス出来たのですが、病に伏し既に話も出来ない状態で、残りの二人は既に亡くなっていました。なんとか探し当てた最後の一人とは、話をすることが出来、幸せな気持ちを取り戻し亡くなっていきます。

また、早くに妻に先立たれてしまったのですが、その後友人関係を大切にし、終末期になった今、残った家族や友人に囲まれている男性も紹介されています。彼のところには、お見舞いの客が絶えないが、友人たちは彼の病気を思いやり、友人内でお見舞いの順番を決めたり、必要以上に負荷がかからないように調整をしていたりしています。ほんとうにステキな友人に囲まれて幸せだろうなと思うのと同時に、彼自身も友人にとって色々なことをしてきたんだろうなと想像します。

ご存じの通り、僕は休みと云えば本を読んで、音楽聴いて、映画を観て、酔って寝るという生活で中々自分から友人に連絡することも少ないのですが、そんな僕でも「どうせ家で映画観てんだろう?キャンプでも行こうぜ」とか「ほっといたら、家から出ないんだから、出社日が多い方がワタナベにとってはいいと思うよ」と云ってくれる友人には、「うるせーよ」と云いながらも、心の中で感謝したいと思います。それでは、本日もよろしくお願いいたします!

幸せをあきらめなければよかった

おはようございます 渡辺です。毎日いい天気で嬉しいです。「死ぬ瞬間の5つの後悔」最終日は「幸せをあきらめなければよかった」です。

ここでは、困難続きの人生だったにも関わらず、死の床で「いい人生だったよ」と語る男性が紹介されています。壮絶な人生過ぎて、ここでは詳細まで書ききれないのですが、14歳になる前に両親を亡くし、その後きょうだいも亡くなったり、連絡がとれなくなったり。結婚し、4人の子供に恵まれるのですが、また子供たちを戦争や事故で亡くしたり、精神を病んでしまったり、挙句の果てに妻は40代で発覚した病気が原因でわずか数週間で亡くなってしまったりです。

はたから見れば、大変な人生だと思うのですが、ものの見方は自分で選ぶものなんだというのを再認識できる話だと思います。そういう意味では、終末期というのは、辛いものではありますが、考え方を変えると、自分の人生を振り返る時間かもしれません。

僕の友人も突然亡くなってしまったのですが、「ありがとう」とか「楽しかったよ」とか最後に言いたかったけど、お互いにそういう機会も与えられることなく、突然線が切れるように無くなってしまうこともありますね。

だからこそ、1日1日や日々身の回りの人たちに感謝することが必要だなと思います。とはいえ、こんな風に書いていながらも、日々生活しているとついつい忘れてしまいます。なので、何かの折に想い出したタイミングで、こうやって再認識したり、誰かに伝えたりすることで、自分の中で刻んでいこうかと思います。

という訳で、今週は、「死ぬ瞬間の5つの後悔」を紹介しました。何かの参考になれば幸いです。

最後に、神門というポエトリーラッパーの"Pellicule"という曲の一節を引用しておしまいにします。この曲は、元々夭折したラッパー不可思議wonderboyの曲なのですが、彼に向けてカバーした曲になります。

それにしてもみんないつの間にかいなくなるよな
だから別にそれがどうって訳でもないんだけど
最後に挨拶くらいしてけ
今はありがとうとかまた会おうとかありふれたことが言いたい

ー 神門 - ”Pellicule"

それでは、今週もあと1日!本日もよろしくお願いいたします!
(2023.12.04-12.08)

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