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【堀江愛利&澤円】第1章「Being」が「Doing」のクオリティを上げる【特別対談その2】

Hito Institute (by Women's Startup Lab) について

2019/12/12開催『自分の人生を生きる力の源=Beingを探せ【シリコンバレー発:Hito Institute - Short SESSION】 〜 Global Innovative Leadership Program in Silicon Valley 〜』より

第1章 「Being」が「Doing」のクオリティを上げる ←今回はココ!
第2章 私たちは「Human Being」
第3章 「Being」が変わると行動が変わる
第4章 「Being」で「べき」から抜け出す

シリコンバレー発のアクセラレーション機関Women's Startup Labが提供する、リーダー育成プログラム Global Innovative Leadership Program(GILP)。そこでは「Being」を徹底的に掘り下げる。
「Being」とは何か。なぜ「Being」がリーダーに必要なのか。

Women's Startup LabのFounder / CEO堀江愛利氏とGLIPの卒業生である澤円氏が語る。

「Being」が「Doing」のクオリティを上げる


堀江

女性起業家をサポートするWomen’s Startup Labを2013年にシリコンバレーに設立しました。
「女性をサポートできたら良いな」と思い、女性にフォーカスしたプログラムとして始めたのですが、実はイノベーションやリーダー育成は、奥が深い問題です。
女性だけの問題ではなく、社会全体が変わっていかないといけない。そうでないと、新しい価値観、新しい考え方、新しいイノベーション、新しいものが産まれないということを痛感しています。
そこで2018年から、プログラムの対象者に男性も含めるようになりました。澤さんは男性版第1期の卒業生ですね。


そうですね、第1期に参加しています。僕の場合にはかみさんが1年前にGLIPの女性プログラムに参加しました。かみさんが「すごいの受けてきた」って言って、男性向けをやると聞いたので、「そりゃ僕も行かないとならないだろう」と思い立ち参加しました。

堀江
GILPでは「Being」を掘り下げています。
「Being」とは、「Doing」じゃないこと。例えば、働く、絵を描く、食べる。これが「Doing」ですね。「Being」というのは、人の中から出てくる個性だったり、雰囲気だったり、あるいはカリスマ、その人の持っているパワーを「Being」と呼んでいます。
澤さんは「Being」をどう定義していますか。


以前は、漠然と「ありたい姿」と言っていました。やっている「行動」の方ではなく、「自分はこうありたいんだ」ということだと。このプログラムに参加して、より一層「Being」に関する言語化が進んだ状態になり、そうすると全ての「Doing」の源泉にもなりうると気づきました。

「Doing」と言っているのは、やらされていることではなくて、「自分が本当にやりたい」と思っていることや、やっていることの意味をきちんと自分で説明ができる状態であること。

みなさんご存知かどうか分からないですけど、なんとですね、人生って1人当たり1回だけなのです。人間は、必ず死ぬようにできています。人間の一生の時間は限られた資源なのです。

そう考えると、「無駄なDoing」に浪費している時間なんてものはあってはならないと僕の中では定義をされている。より一層「Doing」のクオリティーが上がるのが「Being」の1つの存在意義でもあるかなと、僕の中では定義しています。

堀江
私が18歳でアメリカに渡ったとき「あ、なんか違うな。その違いってなんだろう?」と日本人としての壁を感じました。

例えば、私が「澤さんよろしくお願いします。今日は講演させていただくことに・・・」と小声で丁寧に挨拶します。これが日本人である私の「Being」です。

これがアメリカ人の私でいると。
“Hi, Mr. Sawa. So Nice to see you. You looks so great!”

“Oh Thank you. You too.”

堀江 “OH MY GOSH.”

澤・堀江(笑)

堀江
違いが分かりますか?
日本人的な控えめな「Being」と「OH MY GOSH」と言うときの「Being」。「Being」が全然違います。

例えば、私と澤さんが全く同じスピーチ原稿を持って、みなさんに話をしたとしても、きっと結果が違います。

スピーチというのは「Doing」です。でも、澤さんの醸し出す「Being」と私が醸し出す「Being」は違います。その人の伝えるもの、あるいは他の人を惹き込む何かっていうのがある。それが、一人一人違うのです。

Text by Masaru Sekido : GILP M2 Alumni


第1章 「Being」が「Doing」のクオリティを上げる ←今回はココ!
第2章 私たちは「Human Being」
第3章 「Being」が変わると行動が変わる
第4章 「Being」で「べき」から抜け出す


GILP / Global Innovative Leadership Program (presented by Hito Institute) とは
Women's Startup Lab Headquarters とは

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