見出し画像

【堀江愛利&澤円】第3章 「Being」が変わると行動が変わる【特別対談その2】

Hito Institute (by Women's Startup Lab) について

2019/12/12開催『自分の人生を生きる力の源=Beingを探せ【シリコンバレー発:Hito Institute - Short SESSION】 〜 Global Innovative Leadership Program in Silicon Valley 〜』より

第1章 「Being」が「Doing」のクオリティを上げる
第2章 私たちは「Human Being」
第3章 「Being」が変わると行動が変わる ←今回はココ!
第4章 「Being」で「べき」から抜け出す

「Being」が変わると行動が変わる

堀江
「Being」で生きていると、周りの人にも自然に「この人はこういう人なんだ」と伝わりやすくなります。そうすると、周りはフォローしたくなりますし、実際、フォローしやすい。

ギーク(オタク)であまりコミュニケーションができない人、目も合わせられないような内気な人がシリコンバレーにはいるのですが、「この人はこれに長けている」というのが、周りに伝われば、付き合いやすくなります。

私たちが定義するリーダーは”managerial leadership”、上に立って正しいことを言い、「ついて来い」と引っ張るリーダーではありません。

”visionary”、自分のパッションを常に表現し、それに周りが惹きつけられるようなリーダーを指します。

では、どうやって”visionary”にアプローチするか。もっと本を読むとか、大学に帰って新しいものを学ぶとか、そういうことではありません。新しい知識を付けることではなく、もっと深いところで自分が変わらないといけない。それが「Being」です。


僕はいつも、半分茶化して言うのですが「自分探しの旅」って矛盾に満ちていませんか。自分を探しに旅に出るのですよ。自分はそこにいるのに、なぜか自分探しで旅に出る。要するにこれは「外に答えがある」と思ってしまっている。

でも、外に答えなんかありません。当たり前ですよね、自分は自分のところにいる。だから自分のマインドセットの方を向かなきゃいけないのだけど、特に日本人は、周囲からインストールされるものがあまりにも多すぎる。

そして、インストールされるものがちゃんと定義されていなかったりする。要するに「言わないでも分かるよね」「空気読め」「普通、こうだよね」というやつ。そういうのが、やたら多いわけです。

もちろん、良い部分もあるのですが、それで生きづらさを感じている人たちがあまりにも増え過ぎているのは気になるところです。

堀江
みなさん、随分とがんばってきて、自分のキャリアを見ても成果が出てきている。成果が出てきているから、「もっとこれを続けよう」と思いながら、腹落ちしていない。

「今やっていることを、もっとする」ことに対しての不安。やりながら腹落ちしていない。成功しているようで、実はすごくHappyじゃない。疲れている。

それが理由で、何か転機があればとみなさん求めています。
「起業しようか」とか「会社を変えようか」とか考えてしまうのは、「上手くいかないから、ここから逃げれば良いことがあるんじゃないか」という思いから来ていますが、でもそれは根本的な問題解決になっていません。

起業しても良いし、会社を辞めても良いとは思います。でもその前に、やっぱり何がしたいのかという自分の「Being」が分からないと、次にまた壁にぶち当たると、同じところをぐるぐる回ってしまいます。

花子さんとお付き合いして、花子さんと恋愛が上手くいかなくて、今度は梅子さんとお付き合いしてもなんか・・・梅子さんとまた同じような展開になってというように。

「Being」というのは、頭で分かることじゃなくて自分でガリガリと掘り起こすようなプロセスが必要になります。

本で読むとか、話を聞いて納得する、これは理屈です。実際に自分が変わる。腹落ちをして、今までの自分とコロッと変わるというのは、私が答えを渡すものではなくて、みなさんが作り上げるもの。

それによっていろんな逆境とか、壁にぶち当たったときに、「こういうやり方じゃないな」と、今までと違う考え方で進めます。

例えば、同じ問題を渡しても、人によってアプローチが違います。アプローチが違うとは「Being」が違うのです。ある人はクリエィティブだし、ある人は慎重だったりしてぜんぜん違う。

だから「Being」を変えていく、発見していくことが根本的な大きな変化を促します。

澤さんの中で、「Being」が変わったことで自分が変わったなという経験はありましたか。


そうですね。まず「しなきゃいけないこと」が激減しました。「しなきゃいけない」と思っていたことが、ほとんど意味がないことなんだっていうのを痛感したし、世の中べつにそれで良い。

やめたことがいくつかあります。スッパリ辞めたのが、まず会議に出ること。自分が話をして、誰かにバリューを提供できるならば、参加するのですが。そうじゃないときには基本的には出るとしてもオンラインで、それすらもほとんど最近やらなくなってしまいました。

あと、メールを見るのをやめました。情報量が多すぎるのと、開いても大して意味がないものがほとんどなので。そうすると困る人が出てくるのですが、困る人はいろいろな手段を取って僕に連絡をしてくれます。

しまいには、出勤するのをやめました。僕が会社にいなくても、誰もさみしがらないのが、僕にはちょっとさみしいのですが(笑)、誰も困っていないようです。レアキャラになったので、ついたあだ名が“はぐれメタル”になってしまいましたが。

いろいろなことをやめていったら、自分の時間ができました。できた時間をやりたいことに割り当てると、良い循環が生まれ、生活の余裕もできる。これは本当に副産物ですけど、自分の価値を出せる場面が増えたのでお金も入るようになってきました。良いことずくめでしたね。身体にも良いし。

これは、「Being」をしっかり定義して、自分にもう一度インストールし直して、正しい形で起動するようにできたからです。あとは自然に行動が変わるという状態になっています。

人によっては、自分勝手と定義する人もいるかも知れませんが、自分勝手に生きてはけないのか。僕は、他人が自分勝手に生きていても別に気にしないので、「お前は自分勝手だ」と言われると「じゃぁ、俺をコントロールするつもりだったの、お前?」という感じになります。お互い相手の「Being」をコントロールしようとしないのが一番Happyな状態ではないでしょうか。

Text by Masaru Sekido : GILP M2 Alumni


第1章 「Being」が「Doing」のクオリティを上げる
第2章 私たちは「Human Being」
第3章 「Being」が変わると行動が変わる ←今回はココ!
第4章 「Being」で「べき」から抜け出す


GILP / Global Innovative Leadership Program (presented by Hito Institute) とは
Women's Startup Lab Headquarters とは

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?