見出し画像

WSDのちょっとだけ怖い話 #ちょっとだけコンテスト応募用

昔から繰り返すイメージがある。階段をゆっくりと歩く、上を目指している。出口が見えているが外の光景は見えない。明るい光だけは見えている。自分はそこにたどり着けないと予感がある。

「それは胎内記憶ですね」カウンセラーが自分に告げる。「赤ん坊は外気に触れる時の記憶が残る場合もある、と考えられています」そうなのかもしれない。私はカウンセラーに礼を言うと部屋の外に出た。

ただ自分のイメージは夢の話ではないのだ。覚醒時にそのイメージが強く残る。そしてそのイメージは過去から何回も繰り返しているように感じた。輪廻転生?とは違う。時間をループしている予感がある。

流行っている疾病の時も同じだ。ニュースになる前から「大変な事が起きる」馬鹿げた妄想だと自分で笑った。でも一人で作業をしていると「みんなが…」と独り言を言っている。とても強く強く予感がした。

きっと何かしらのニュースの断片から頭の中で結論を組んでいるのだろう。だから予知とか、そんな話ではない。今の自分は何も予感がしない。とても幸せだと思う。何故だろうか?

※実話です。


初めて参加します。よろしくお願いします。
・オバケ禁止! OK

・事件禁止! OK

・ビクッてなる画像禁止! OK

・とにかく怖いものは全部禁止!!! OK


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?