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SS 「   」おみくじは、白紙だった。 #ストーリーの種

「   」おみくじは、白紙だった。俺は何かのミスと考える。常識だ。

「よし、宝くじが当たりますように」
紙にペンを使って書いてみた。俺はそのまま木に結び付けた。本来は大凶の場合に結び付ける。

「未来が無いなら大凶より悪いからな」
俺は駅前で宝くじを買う。

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予感や予想はある。白紙を引いた時からガチャ運が高まっていると感じていた。予感通りに宝くじは当たる。俺は仕事を辞めた。大金を手にして神社を回る。焦ってはいけない。おみくじを引くために全国の神社を回る。

もちろん白紙なんて出るわけが無い。そう思うだろうが数枚出た。そして願い事をする。不老長寿と疾病退散だ。俺は無敵の力を神様から貰えた。

健康で長生きして、どんな事をしても死なない男だ。暴飲暴食しても酒を飲んでもまったく平気。それどろころか酔わない。食わなくても平気になる。

寝なくても平気だ。俺は映画や漫画を読み続けたが飽きる。当たり前だ。無限になんでもしてたらパターンが判る。感動も薄れる。

「俺は何をすればいいんだ……」

この体で悪を退治する。そう考えた事もあるが、俺は力は凡人以下だ。死なないだけで力が無い。俺はまた力を得るためにおみくじを引くために全国を旅する。

ある神社で黒いおみくじを引く。真っ黒だ。俺は文字を書けない紙を持って悩む。白ペンを使うか?、ふりむくとフードをかぶった男が立っている。

「あんた運が悪いね、死のおみくじだよ」
フードから骨の顔が見えている……

終わり


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