SS 戦国時代の自動操縦 #毎週ショートショートnoteの応募用

　時は戦国時代、中国は曹操そうそう、劉備りゅうび、孫権そんけんの三人で争う！

「孔明こうめいはおらぬか、孔明こうめい」
「なんでしょ、劉備りゅうびさん」
「劉備りゅうびさんってなれなれしいな」
「いいじゃないですか水魚の交わりですよ、すいすいー」
「主君への礼儀もあるだろ」
「だまらっしゃい！」
「いきなりなんだよｗ」
「いや言いたかっただけ」
「うむ、それはそうとして戦いの話だ」
「曹操そうそうと戦うんですか？」
「あいつは、大軍もってるからな」
「なら話は簡単、ここに戦国時代の自動操縦兵士を用意します」
「はぁ……自動なのか」
「自動です」
「どう自動なんだ」
「まず自力で飯を食います」
「普通は食べるだろ」
「敵がいれば戦って倒します」
「まぁ自動だな」
「たまに現地で酒を飲みます」
「自動で飲むんだな？」
「自動なので酔って寝てる事もあります」
「それ使えるのか？」
「使えます、ここに関羽かんうがおります」
「え！人じゃないか」
「そうです、自動とは主君に忠義を尽くし主君の望む戦ができる兵士です」
「おい、孔明こうめい。お前は人をなんだと思ってる」
「あ！関羽かんうが怒った、冗談だよ」

　関羽かんうに追いかけられて孔明こうめいが逃げ出す。

終劇

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