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二十字小説 怪談二作目 #小牧幸助文学賞参加作品



遠く霞む果てない地下の湖を足一本で歩む。

ああ、と声を出したいが口がない幼い少女。

まぶたを縫いながら楽しそうに手探りの妻。

とても明るい光の前で立つ君は体から蒸気。

暗い部屋で、ぼそりとつぶやく腕の人面瘡。

くねるように踊る彼女は手足の関節が多い。

深い森を歩きながら手足からヒルが落ちる。

深夜のマネキンが巡回中の僕に色目を使う。

部屋を暗くすると手が現れて電気をつける。

果てなく文字を打ち、誰にも読まれない話。

#シロクマ文芸部
#小牧幸助文学賞
#note投稿企画
#怪談
#二十字小説


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