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女神の覚悟 ワールドザワールド

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「女神様は、人として暮らしているように見えます」
私は少し驚いて、怖くなりはじめた。
孤独王は続ける
「人並みと言い換えよう、女神は女神として生きる
 女神と人とは時間の流れも変わる」

私には難しいのかもしれない。
「冒険者のアイは女神様に育てられたと聞きました」

「女神は子供を作らないんだよ、子孫をつくると
 その子供達が世界を支配しようとする」
孤独王は、能力者は危険な場合もあると説明してくれた
「それなら、ガヨクさんの意見と同じに聞こえます」

「ガヨクの危惧は、あながち間違っていない。
 でも女神を排除しようと主張するのも、危険だ」
過去の長く悲惨な歴史を教えてくれた。

「人間も女神も、あまり干渉しないで生きる事にした
 別にルールが明記されているわけじゃない。
 今は、親密になりすぎないように注意している」
孤独王さんは、物知りなのだろう。
細かく説明をしてくれる。

「ヒサギは、その力で何をしたい?」
孤独王さんは、最後にそんな質問をする。

「私は・・・何になれば良いのか判りません」
私の頭をぽんぽんと叩くと
「時間は一杯ある、それを考え続けろ」

朝になると、森の女神さんは詳細な地図を渡してくれた。
「水筒と携帯食料も持っていって、夕方までには帰ってね」
タイガーが荷物を背負うと皆が歩き出した。

四人で神社を後にして、森を抜けると『二川』が見える
川幅が広いが、村の人達が神社へ行くために橋が作られている
とても頑丈な石の橋は、はるか昔に作られたと聞いている。
「こんな頑丈な橋は、誰が作ったのかしら?」
冒険者のアイが「女神様だよ」

橋を渡り川を越えると、石の山?が見えた。
「うん?あんな石あったかな」
石の山が動き出した
石の山に見えたのは、石で出来た巨人が座っていたからだ。
「鬼か」とだれかがつぶやく。

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