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SS 毛【#きわどいはなし】#青ブラ文学部参加作品 微エロ枠

「きわどい話をしよう……」

 小学生の頃に美人の同級生がいたが、成績優秀な娘さんだった。もちろん恋心が芽生えるのは当然で修学旅行の写真が飛ぶように売れる。(当時も数十円で販売されていた)

 その子が入院した、どんな病気なのか? 白血病なのか?(ドラマでよくあるパターン)心を痛めたが盲腸だった。手術をすれば治るので胸をなでおろしたが彼女がクラスに戻ってから、誰が言い出したのか、剃毛ていもうの質問を彼女をした。

 子供である、毛=エロなんて発想がそもそもない。毛が生えるのは大人の証拠みたいな感覚だった。もちろん彼女は無邪気に毛を剃られたと答えてしまった。何もエロイ話じゃない。自分も彼女が口にするまでなんとも思わなかったが、つい想像する。

 翌日から数日、彼女は学校を休んだ。クラスでは毛に関しては『禁句』扱いされた。

「きわどかった話をしよう……」

 自分が救急車で運ばれて大きな病院に入院した時だ、手術のために毛を剃るといわれたが、そもそもそんな場所を剃る必要がない。だがきつい目をした看護婦から脅すようにパンツをさげろと言われる。パワハラである。

 これはガチでやばい、美人の看護婦さんがソリソリしている時に反応したら人生の終わりだ! だが自分には特技がある。勃起を抑制できるのだ。なんでそんな技をもっているのか? 中学生くらいの時に制御できるのか実験をしていたのである。やりかたは簡単で、まず目をつむる。そして暗闇の中で、下半身に集中して血流を解放するように筋肉に命令する。血が戻るような感覚があれば成功である。弛緩しかんに近い行為で、体を緊張させなければ決して立たない。

 剃毛中ていもうちゅうに一切の雑念を無くして無事そりおえた。一種の達成感と満足を感じながら、ちいさいままの自分を見られた恥ずかしさがじわりじわりと後から心にダメージを与えていた。

 もう少しきわどい話はありますが、今回はここまでで終わります。

#きわどいはなし
#青ブラ文学部
#毛
#イメージ
#実話

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