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奈落への道 ワールドザワールド

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甲虫族の刑事が古道具屋の店主の死体を調べている。
硬質な体は、見た目はロボットのようにも見えた。
「ガヨクが鬼の箱を盗んで、そして鬼が街を襲っている最中ですか」
孤独王が現場検証につきあっている。

冒険者のアイが、「南にある奈落の穴への地図を探そう」
私は「でも店主さんが死んでしまって、勝手に触るのは良くないと思う」
古道具屋の店の中は、物が散乱して探すだけでも時間はかかる
それに、長くここに居れば街への被害も増える。

「地図はあきらめて出発しましょう」
甲虫族の刑事は、「後はこちらでガヨクの確保に乗り出します」
街の警察にまかせて、急ぐように旅立つ事にした。

南の穴を抜けるために『森』と『二川』をぬけるか、
東よりの集落をぬける方法もある。
しかし人家のある所を通ると、鬼が襲うだろう。

「森を抜けた先に神社があるので、そこまで行くか」
獣人のタイガーは、森は詳しいので道案内を頼む。
奈落までの距離は途中で休んで、一日で往復できるか微妙な距離だ。

手早く食事を済ますと、南に向かって街を出る。
「食料とか無くて大丈夫ですか?タイガーさん」
「まぁうさぎでも、野鳥でも捕れるから腹減って死ぬ事は無いよ」
タイガーがうさぎの話をすると、アイは自分のペットの事を
思い出したのか嫌な顔をしている。

「アイさん、うさぎさんは?」
アイは大樹の根元に家を所有していて、ペットも飼っていた。
「もう居ないよ、俺が大人になる頃には寿命だったよ」
アイの服はまだやぶれたままだ、傷は治っている
どう治したのかは、思い出せない。

「ガヨクさんは、なんであんなに恨んでいるのかしら」
そこまで強い信念を持つ理由が知りたい。
アイが
「あいつは一回、女神に敗れている」
「居城も無くした」
それで恨みがあるのかだろうか。

平原を進むと前方に森が見えてくる。
「ヒサギ、上を見ろ」タイガーが空を指している
大きな鳥がこちらに向かってきた。

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