SS 南米での出来事【友情の総重量】#毎週ショートショートnoteの応募用(800文字位)
いつものように古い喫煙室でタバコを楽しむ。薄暗いランプの下で紫煙で広がる。まるで霧のように漂う中を一人の男が近づく。
「やぁ、調子はどうだい」
「南米の鉄道事業は失敗した」
彼を友人と呼べるなら友人なのかもしれない。たまに金を出して支援してくれるが、金を儲けたいようには見えない。
「今日も、話を聞かせてくれ」
「ああ、そうだな『友情の総重量』の話をしようか……」
自分も下見で南米に行く事はある。やはり眼で見ないと判らない。その時は幼い頃からの友人と南米の奥地に行