SS 文芸部の日常【文学トリマー】#毎週ショートショートnoteの応募用
文学トリマー、それはどんな小説も無駄をなくし読みやすくする優れた能力だ!
文芸部長がスカートをひらひらさせて、机で推敲している俺の作品を見る。
「良いと思うけど描写が少なくない?」
「トリマーが重要なんです」
ひたすら無駄を省く、主人公の名前すらいらん!
「誰がだれかわからなくない」
「いきおいです!」
誰が台詞をしゃべったかなんて読者が考えればいい。俺はひたすらトリマーを続ける。
ふと横に座っている部長から甘酸っぱいような五感をチクチクと刺すような奇