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シロクマ文庫用と青ブラ文学部等の企画参加作品

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企画された作品を置いときます
運営しているクリエイター

#青春

SS 文芸部の日常【文学トリマー】#毎週ショートショートnoteの応募用

 文学トリマー、それはどんな小説も無駄をなくし読みやすくする優れた能力だ!   文芸部長がスカートをひらひらさせて、机で推敲している俺の作品を見る。 「良いと思うけど描写が少なくない?」 「トリマーが重要なんです」  ひたすら無駄を省く、主人公の名前すらいらん! 「誰がだれかわからなくない」 「いきおいです!」  誰が台詞をしゃべったかなんて読者が考えればいい。俺はひたすらトリマーを続ける。  ふと横に座っている部長から甘酸っぱいような五感をチクチクと刺すような奇

SS 最高の彼女 【君に届かない】青ブラ文学部用(730文字位)

 君に届かない、並んで歩きながらいつも感じる。 「なんか猫背気味?」 「だって身長がまた伸びて……」  彼女は170cmを軽く越えていた。だから自分と一緒に歩くときは、かかんで歩く。 「気にしないでくれ、俺は平気だから」 「うん……まぁ……そうだけど、バランス悪く見るかなと?」  心が痛い、確かに美人で頭も良くて背が高い彼女と並ぶと、まるで弟みたいな気分だ。 「身長ごときで、コンプレックスは無い!」 「そうよね、身長で人の価値は決まらないわ」  笑顔の彼女を見てい