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いつものラジオの声 手紙を書いて送る 読んで貰うと嬉しい ラジオのパーソナリティも好き 決まった時間に 毎日、聞いた リスナーも好き ぽんたさん、やさこさん 馴染みの人が読まれる いつしかラジオも聞かない みんなどうしたいるのかな 私はSNSを見る あの頃はラジカセは高かった。持っていたらテープの整理してたかしら。 あんまし昭和っぽくできませぬ
海に行くと蛸がいる。 私は無視して家に戻る。 蛸は見ていた。 夜中に蛸がくる。 地面をはってきた 私に会いに来る。 蛸は私を捕まえる。 どうやら私を 蛸にしたい。 私は蛸と融合する。 蛸少女として 私は生きる。 私も速く海に 戻らないと。 蛸少女は今日も元気。
酒場に入ると いつもの酔客がいる 「流しどうですか?」 喜ぶ客 無視する客 怒る客 反応は違う バーのママさんが 「あら、ズンドコ節をお願い」 リクエストを貰える 俺は唱う 歌い終わると 金が貰える。 また別の酒場に入る。 そうやって一日が終わる。 今はバーがない。 なじみのママさんも死んだ。 なじみの客も死んだ。 俺は公園で唱う。 きっとあの世で 聞いてくれる。
街角に煙草屋がある。 いまどき煙草屋で 煙草を買う人が居るのか 煙草をやめてから近づかない 今日も深夜に帰ると 電気がついている こんなに夜遅く 開いているのか 俺は吸い寄せられるように 煙草屋に近づく 店番は少女だ。 「銘柄は?」 「セブンスター」 よく吸っていた。 それからは煙草屋で買う。 少女はにっこりと笑う。 そういえば代金を払ってない。 俺は煙草をもらってるだけだ。 「お金はいらないの?」 「大丈夫、寿命をもらってます」