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第23回抗加齢医学会

時差発信ですが、先週抗加齢医学会に参加しました。
今年のテーマは「老若男女の抗加齢 from womb to tomb」で、依然興味関心の尽きない腸内細菌叢のことから、老化は治る!という力強い提言、そして女性・男性の更年期、漢方での対処法…と盛りだくさんの研究発表がされていました。

書きたいことはたくさんあるのですが、今日は特筆したいことをひとつ!

日本人女性で「エクオールを産生できるのは2人に1人!」と言われています。それはたぶん正しいことだと思われます。ただ、今回の報告で挙がっていたのは「エクオールを産生する菌を有しているのは9割の女性!」(←この時点で”えぇ💦”となりました。)。その菌を上手に使うことが出来る要素は「普段の食生活にある!」というものでした。

なるほど!確かに「2分の1の確率で当たる人、ハズレる人」というのは、人体の仕組みとしてはかなりリスキーなシステムです。人間の現代の食生活を積み重ねた結果、「今は2人に1人の割合」というのが正しい理解の様です。

となると、エクオールをサプリで補給するのも正解の一つではあると思いますが、エクオールの根本対処の可能性がありそうですね(^^)引き続きココは研究テーマとしてみたいと思います。

あとは…更年期を迎える女性の卵胞は間質細胞の線維化が進んでしまうそうです。マウスでの実験結果ですが、食べ物によってその線維化の状態を克服することが出来る!衝撃的な発表もありました。マウスは、通常時では「寿命≒卵胞寿命」で、生涯妊娠適齢期だそうです。登壇者に聞いてみると「マウスの結果がすべて人間に当てはまるかどうかは未知だが、卵胞は線維化する前からの予防が大切」とおっしゃってました。

卵胞機能が低下することで女性ホルモンの分泌がうまくできなくなり、それによる影響が障害レベルで生じてしまう更年期障害。線維化予防が普遍化したら、「更年期障害」という言葉を使うことが稀になる時代も来るかもしれない。

いろんな”今とは異なる未来”を感じる発表盛りだくさんの抗加齢医学会でした。
来年は”火の国くまもと”での開催のようですよ!

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