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ちょい投げ講座⑥~釣果を伸ばすポイント~

色んな釣りを体験してみようシリーズ
「ちょい投げ釣り」講座

今回はちょい投げ釣りで釣果を伸ばすポイント
について紹介します
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ちょい投げ釣りの基本条件

季節、時期

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シロギス
シロギスは 冬場に深場に落ちますが
水温の上昇につれて徐々に浅場に戻り始めます

本格的な遠投の投げ釣りでは3~5月頃から
ポツポツと釣れ始めますが

ちょい投げ釣りで狙えるほど
浅場に寄ってくる個体はまだ少ないため
狙って釣るのは少し難しいシーズンです

ハゼ
ハゼも冬場には落ちハゼとして深場に移動しますが
5月頃から徐々に河口付近に戻りはじめるので
ポツポツと釣れ始めます

3~4月のお花見シーズンはちょい投げ釣りでは
まだ少し時期が早いので他の釣り物を狙った方が
釣果が上がりやすくなります

カレイ
冬場に浅場で産卵するカレイは
夏に沖の深場に落ちるまで浅場に残るので
春は岸からでも狙える季節です

ちょい投げ釣りで狙うなら
だいたい3~5月頃がおすすめです

初春になると産卵後の体力を回復させるために
徐々に活発に餌を食べる個体が増え釣れ始めます

晩春は夏に沖の深場に移動する前の準備で
荒食いしますので爆釣も期待できる季節です

キビレ
キビレは秋の産卵シーズンを終えると
深場に落ちますが

春になり水温が上昇するに釣れて
越冬モードになっていた個体も活性が上がり

だいたいお花見シーズンが終わった5月頃から
徐々に岸からでも釣れ始めます

クロダイ(チヌ)
クロダイは春が産卵期で釣りの専門用語では
乗っ込みシーズンといいます

水温が暖かくなるにつれて浅場に接岸し
ちょい投げ釣りでも十分狙うことができます

産卵を控えた個体は食欲も旺盛ですので
1年の内で最も釣れやすいベストシーズンです

マダイ(チャリコ)
春は真鯛の産卵シーズン

釣りの専門用語では乗っ込みマダイといいますが
産卵のために岩礁帯の浅場に寄ってくるため
岸からでも釣れやすくなります

産卵期はゴカイ、イソメなど捕食しやすい餌を
好んで食べる傾向があるためちょい投げ釣りでも
大型マダイが狙える季節です
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夏場は色んな魚が釣れるちょい投げ釣りの最盛期です!

シロギス
シロギスは梅雨開け頃から産卵シーズンを控えて
浅場に寄って来て荒食いモードに入るので
1年の内で簡単に釣れやすい時期です

サーフはもちろん、海底が砂地になっている
ポイントであれば漁港や防波堤からでも
気軽に狙えるシーズンです

ハゼ
春に生まれた個体も夏休み頃になると
10~15㎝前後に成長します

夏休みのファミリーフィッシングや
デートフィッシングにも最適で
河口の釣り物として人気の季節です

カレイ
カレイは夏場に深場に落ちるため
岸からのちょい投げ釣りでは難しくなります
船釣りで狙うのがセオリーです

キビレ
キビレは夏場が最も釣りやすいシーズンです
水温も高い夏場は活性も上がりやすく
秋の産卵シーズンを控えて食欲旺盛になりますので
ちょい投げ釣りでも十分狙えます

クロダイ(チヌ)

夏になると水温がさらに上昇し活性も高くなります

乗っ込みベストシーズンの春に比べると
喰いが落ちる傾向もありますが

浅瀬に寄っている個体も多いので
ちょい投げ釣りでも十分狙える時期です

マダイ(チャリコ)

春に産卵を終えて疲れていた個体も体力が回復し
水温の上昇と共に活性も上がって
餌を頻繁に追いかけるようになります

この時期は魚食性が強くなり
小魚や海老などを好む傾向があるので

ちょい投げ釣りで狙う場合は餌は
イソメよりもオキアミなどをつけた方が
マダイがヒットする確率が高まります
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シロギス
シロギスは水温が下がるにつれて次第に
深場へ移動し始めるので冬に向かうにつれて
ちょい投げ釣りでは狙って釣るのは難しくなります

その代わりサイズは大型が狙えるので
船釣りや100メートル以上遠投するような
本格的な投げ釣りでは人気のシーズンです

ハゼ
ハゼ釣りは夏休みの終わり頃から晩秋まで
一番多くの釣り人で賑わう時期です

秋は20センチ前後の比較的大型が狙えますので
釣り味も食べ応えも満足できる季節です

カレイ
秋は冬の産卵期を控えて浅場に寄ってくる
乗っ込みシーズンです

岸からのちょい投げ釣りでも釣れやすい時期で
産卵のために餌を活発に追いかけて荒食いするので
初心者さんでも釣れやすくなります

始めてカレイを狙うならこの時期に
釣りを始めるのがおすすめです

キビレ
秋は夏休みを過ぎてまだ水温が高めの時期は
活性も比較的高くちょい投げ釣りでも釣果が見込めますが
晩秋になるにしたがって水温低下とともに活性が下がり
沖に移動する個体も増えるので数を釣るのは難しくなります

クロダイ(チヌ)
水温が暖かい初秋は餌も豊富で活性も高く釣れやすい時期です
冬に向かって水温が下がってくると活性も落ちてきますが
晩秋は冬を越すための荒食いもありますので思わぬ大物が釣れる
シーズンでもあります

マダイ(チャリコ)

秋は初心者でも最も釣りやすいシーズン

マダイは冬場に深場に落ちますが
水温が高めの初秋はまだ活性も高く
越冬に向けて餌を荒食いします

小~中型が群れて餌を追いかける傾向があるため
ちょい投げ釣りでも数が出やすい季節です

晩秋になり水温が低下するにつれて
徐々に活性が低くなり深場に移動する個体が増えるため
ちょい投げ釣りでは釣るのが難しくなります
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シロギス
シロギスは水温が下がると深場に落ちるため
岸からのちょい投げ釣りでは釣るのが難しくなります

岸からでも温排水溝の回りなど水温が比較的
高めの場所では釣れやすくなりますが

基本的には冬場はボート釣りで狙う方がセオリーです
冬場は身が締まって脂ものるため特に美味になります

ハゼ
ハゼも冬場に深場に移動しますので
ちょい投げ釣りでは狙って釣るのは難しくなります
春に生まれて1年かけて成長した大型が狙える時期なので
落ちハゼ狙いのボート釣りが人気です

カレイ
冬場は産卵シーズンで浅場に寄ってはきますが
産卵に入ると餌を追わなくなるので
釣るのが難しくなります

産卵を控えた個体もしくは
産卵を終えた個体なら餌を食べますので

ポイントを厳選して粘り強く釣りをすれば
冬場でも釣れる可能性はあります

キビレ
キビレは秋の産卵シーズンを終えると
沖の深場に移動しますので
岸からのちょい投げ釣りでは難しくなります

河川などでは年中釣れる場合もあるようですが
水質や餌の有無などによって異なるようです

クロダイ(チヌ)
冬は活性が下がり沖の深場に落ちる個体が多いので
ちょい投げ釣りでは釣れにくくなります

深場に移動しない居付きの個体もいますが
水温の比較的高い入江の奥や温排水の周りなどで
ジッとしていて餌を喰いずらい傾向があります

難しい時期ではありますが
身が締まって脂肪分も多くなりますので
釣れた場合は格別な味を楽しめます

マダイ(チャリコ)
冬場は水温が比較的安定している
深場に落ちて越冬モードになります

岸からでは狙いにくくなりますので
船釣りで狙う方がおすすめです
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マズメ時

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朝日が昇る直前の時間帯(朝マヅメ)と
夜日が沈む直前の時間帯(夕マヅメ)は
魚の捕食スイッチが入りやすく
釣りのゴールデンタイムです

魚は基本的に変温動物ですので
海水温の上昇に敏感です

冬場の水温が低い時期は
太陽が昇りきって水温が上がる
日中の方が釣れたり

海の場合は潮の満ち引きがありますので
満潮、干潮の条件や魚種によっても
餌を食いやすい時間帯は変わりますが

基本的な魚のお食事タイムは
マヅメ時だと覚えておくと良いでしょう
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潮回り

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海釣りの場合は潮の満ち引きの影響が釣果に
大きく影響する要素です

潮汐は月や太陽などの引力と重力の
関係によって起きる自然現象ですが

潮の干満の大きさのサイクル
大潮⇒中潮⇒小潮⇒長潮⇒若潮⇒中潮⇒
大潮⇒中潮⇒小潮⇒長潮⇒若潮⇒中潮
という順番で繰り返し

若潮から大潮に向かって次第に干満の差が大きくなり
小潮~長潮に向かって干満差が一番小さくなります

潮の満ち引きのサイクル
大潮や小潮など日によって潮の干満の大きさは違いますが
海は1日(24時間)の内で1~2回は
干潮~満潮のサイクルを繰り返しています

一般的には潮が大きく動く分だけ
水中に取り込まれる酸素量が増えますので

魚の活性が上がり釣れやすくなると言われていて
大潮や中潮の日が釣り人が多い傾向があります

しかし、小潮や長潮、若潮など
潮の干満差が少ない日でも

潮の上げ始めや下げ始めの潮が動くタイミングで
魚の活性が上がりやすい事もありますし

釣り場のポイントの状況や狙う魚種によっても
潮があまり動かない方が釣れるという場合もありますので
一概に大潮や中潮だから釣れるという訳ではありません

・・・とはいえ
潮止まりは魚が釣れない時間帯になりやすいので
潮時表を確認しながら上げ始めや下げ始めの
時間帯を狙って釣りに行くのは釣果を伸ばすポイントです
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ちょい投げ釣りの釣り場条件

潮の流れ(払い出し、潮目)

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岸に向かってぶつかった波が巻き返して沖に向かって流れている場所は
払い出しや離岸流といって魚がつきやすいポイントになります

違う潮がぶつかって色が変わっているポイントは
潮目といって魚が付きやすい傾向があります

潮目は沖で発生することが多いので
ちょい投げのキャスト範囲では届かない場合もありますが
海底に変化がある場合もあるので
見つけたら狙ってみると良いでしょう
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海底変化(かけ上がり、沈み根、船道)

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かけ上がりは岸に向かって海底が盛り上がっているポイント
沈み根は岩や海藻や人口の障害物などが沈んでいるポイント
船道は漁港などで船が通れる用に周りより深くなっているポイント
です

これ以外にも泥底から砂地に変わる境目や
浚渫工事で深くなっているポイントなど
様々な海底変化がありますが

なにかしら変化のある場所には
魚も隠れやすい傾向がありますので
見つけたら狙ってみると釣果も期待できます
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地形変化(河口、ワンド、岬、外海か内海か)

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河口は水が海に向かって流れ出す変化のある地形ですので
魚の集まりやすいポイントになります

また入江(ワンド)や岬になっているポイントは
潮の流れに変化が出ますのでやはり魚が集まりやすくなります

漁港などであれば堤防に囲まれた内海か
堤防の外の外海かによって潮の動き方も変わりますので
釣れやすい魚種が変わってきます
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まとめ

今回は季節ごとの魚種別の生態と
釣り場の中で釣れやすいポイントを紹介しました

生態も釣り場のポイントもあくまで一例ですので
あなたが行く釣り場には必ずしも当てはまらないかも知れませんが

一般的な釣れるポイントの知識を知っていると
役に立つこともあると思います

あとは魚が釣れるか釣れないかに
一番関係する要素としては

魚がいるポイントでタイミングよく
釣りをしていることですので

釣具店などでタイムリーな釣果情報を仕入れて
ポイントを選んだり

釣り人が沢山いるポイントを回って
何が釣れているか実際に確認するのも
釣果を伸ばすための近道です

ちょい投げは気軽に始められる釣り方ですので
色んなポイントを回って
気軽に竿を出してみると良いでしょう

この講座では引き続きちょい投げ釣りの
釣り方について一通りご紹介していきます

・・・という事で次回は
ちょい投げ講座⑦~トラブル対応Q&A、注意点~
について解説します
お楽しみに!

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