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ワカサギ釣り講座③~ワカサギ釣りに必要な釣り具と準備~

今回はワカサギ釣りに必要な釣り具について解説していきます。

ワカサギ釣りに必要な道具は釣り方のスタイルによっても変わってきます。

より快適に釣りをするために持っていた方が良いオプション品なども多くありますが、基本的には釣り竿とリール、仕掛け、餌の4点セットがあれば釣りとしては成立します。

それでは順番にみていきましょう。

竿
ワカサギ釣りの専用竿は大別すると、リールを使わない手ばね竿、手巻きのリール用の竿、電動リール用の穂先の3種類があります。

手ばね竿
手ばね竿は釣り糸を手で手繰り寄せて釣りあげるスタイルの竿で最もアナログな釣り方です。

グリップ部分に釣り糸を巻く用の針金が2本ついているのが特徴で、グリップから穂先まで一体化している1本タイプや、グリップと穂先が分割しているタイプがあります。

これから釣りを始める初心者さん用の激安品もありますが、職人さんが作ったものでは数万円もする高価な製品もあります。

手ばね竿は最もアナログな釣り方ではありますが、穂先が非常に繊細で、ワカサギのついばむような小さなアタリも取りやすいので、ワカサギ釣りを極めると手ばね竿に行きつく玄人も多いです。

手ばね竿

手巻きリール用の竿
手巻きリール用の竿はリールを巻いて魚を釣り上げるスタイルで、グリップと穂先が一体化している製品は、一般的な餌釣り竿やルアー釣り竿と同様に振り出しタイプと並継タイプがあります。

並継竿
振出竿

グリップと穂先が分割するタイプは穂先をグリップの中に仕舞える製品が多いです。

並継竿(穂先格納タイプ)

初心者用のワカサギセットなどは手巻きリール用の製品が多く、値段も数千円程度で一式揃うので最も手軽に始められます。

電動リール用の竿(穂先)
電動リール用の穂先はワカサギ釣り用の電動リールに穂先をセットして釣るスタイルです。

電動リールの本体部分がグリップになるので、調子や長さの違う穂先だけを状況に合わせて入れ替えて使います。巻き上げはリールのボタンを押すだけで自動です。

電動リール用の穂先もどちらかというとワカサギ釣りに慣れている玄人が、こだわりをもって使う傾向があり、専用のケースに穂先を何本も入れて持って来ている人が多いです。

電動リールスタイルは、魚を釣りあげること自体はリールのボタンを押すだけなので、手ばね竿や手巻きのリールスタイルに比べると魚を寄せてくる時のドキドキ感はあまりありません。

しかし、その代わりに使いこなすと手返しが良くなるので、より数を釣りたいとか、より状況に合った最適な穂先を選びたいなど、システマチックに戦略的なゲーム展開をするという楽しみが増えます。

ワカサギ穂先

竿の長さについて
ワカサギ釣りの竿の長さは釣り方のスタイルによって適しているものが変わってきます。

レンタルボートなどでは各人の釣り方に合わせて30㎝~1.5m程度の竿まで幅があり、活性が高くて比較的アタリが大きく出る状況であれば、ワカサギ釣り専用の竿でなくても管理釣り場用などの柔らかいトラウトロッドなどでも代用することは可能です。

ドーム船やワカサギ釣り用の桟橋、氷上の穴釣りスタイルでは目の前の足元に落とすので、竿が長いと使いにくくなります。1m以下の竿であれば使えないこともありませんが、一般的には30~60㎝程度くらいまでが主流です。

特にドーム船では長すぎる竿は他のお客さんもいますし、船内の釣り座のスペースも限られているため、長すぎる竿は持ち込み禁止の場合もありますので、注意しましょう。

リール
ワカサギ釣り用のリールは手巻きリールと電動リールに分かれます。
手巻きタイプの値段は1500円~5000円くらいまで、電動リールは5000円~2万円くらいまでと幅があります。

ワカサギ釣り用の手巻きリールは小型のベイトタイプが多く、細い糸を扱いやすいようにスプール部分が浅溝に作られていて、タナ取り用のピンがついています。

ワカサギ用手巻きリール

もう少し便利な製品としては水深が分かるようにカウンターが付いているもあります。

ワカサギ用手巻きリール(カウンター付き)

もっともコンパクトにシンプルに、スタイリッシュにしたいなら、ワカサギ専用ではありませんが、穴釣りや黒鯛釣りなどで使われている小型ベイトリールなどでも十分代用できます。

汎用超小型手巻きリール

電動リールはグリップ部分を兼ねていて、高機能なものでは、アタリがあった水深をプログラムして自動で仕掛けが止まるなどハイテク機能を備えているタイプもあります。前述したワカサギ用の穂先をセットして使います。

ワカサギ電動リール

仕掛け
ワカサギ釣りの仕掛けはサビキタイプが一般的です。
針数も5本~10本以上など様々ですが、あまり針数が多いと仕掛けの前兆も長くなり、初心者の方はトラブルも増えます。

針数が多いと餌付けも大変なので、まずは5本仕掛けから初めてみると良いでしょう。

慣れてきたら7本針、10本針など針数が多い仕掛けを使って一度により多くのワカサギを釣り上げてみましょう。

活性が高い時は沢山の針に鈴なりにワカサギが掛かることもあります。

仕掛けは地域によって使われているものが様々ありますので、初めて行く場合は現地の釣具屋さんで聞いてみるのも無難かも知れません。

ワカサギ仕掛け(5本針)


ワカサギ釣りで使われる餌は赤虫とサシが代表的です。

赤虫はユスリカという蚊のような虫の幼虫で、その名の通り赤くて細長い形をしています。

赤虫

サシはハエの幼虫でウジ虫のことで、赤虫と比べると丸みがあってずんぐりしています。ワカサギ用の餌としては白サシという名前で売られています。

白サシ

ワカサギ釣りでは白サシに食紅でピンク色の色をつけた紅サシという餌も定番です。

紅サシ

どの餌を使うかは状況にもよりますが、気分で決めても良いです。釣り場によって一般的に使われている餌を確認して購入する方が良いでしょう。

どの餌にも共通することとしては、ワカサギは餌の臭いに反応して集まってきますので、針につけるときは餌をカットして中身の体液が出ている状態にすることが重要です。

虫エサが苦手で触りたくないという方は、ワカサギ用の餌付けクリッパーを使うと良いでしょう。

餌を挟んで両端から針を掛けて真ん中をハサミでカットします。

餌に触ることなく餌付けが簡単にできますよ。

生き餌クリッパー

最初から自前の釣り具を揃えなくても良い
ワカサギ釣りが初めての場合はボートよ予約やレンタルと同時に釣り道具もレンタルして体験してみると良いでしょう。

ワカサギ釣りは初心者さんにも優しい釣りジャンルなので、レンタル釣り具までパッケージ化されていることも多いです。

レンタル釣り具であれば、その釣り場にあったベーシックなものを貸してくれることが多いので無難です。

自前の釣り具はワカサギ釣りに慣れてきてから揃えても良いでしょう。

ワカサギ釣りの道具の値段もピンキリですので、何度か釣りをしてみて自前の釣り具が欲しくなってきたら予算に合わせて購入するのがオススメです。

…という事で

次回は「ワカサギ釣りの準備と餌の付け方」について
詳しく紹介します。

お楽しみに!

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