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淡水の小物釣り講座②~小物釣りのポイントと対象魚~

今回は淡水の小物釣りのポイントと対象魚について紹介します。

小物釣りは小川や小池などちょっとした水辺で泳いている小魚の群れを餌釣りで狙う釣り方です。

以下、詳しくみていきましょう

小物釣りのポイントその1:小川

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小物釣りの代表的なポイントは小川です。

浅くて水深が10センチくらいしかない底が見えている場所でも、よく見ると意外と小魚の群れが見つかるものです。

魚が居るのが分かっているので釣りのモチベーションも高まりますが、逆に魚からもこちらが見えているので、警戒されないように少し水辺から離れて釣りをしたり、あまり派手に動かないように静かに狙いたいポイントです。

小物釣りのポイントその2:野池

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近所にある農業用のため池の様なちょっとした水辺にはハヤやウグイなどの小魚がいるものです。小さなフナや鯉なども釣れる場合があります。

最近ではブラックバスやブルーギルなどの外来魚が多くなっている傾向もあり、ブルーギルなどは好奇心旺盛で釣りやすい魚種ですから餌を落とすだけで最初の一匹に出会う確率はかなり高まります。

小物釣りのポイントその3:用水路

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都心や街中のドブの様な用水路ではなかなか釣りをする気にもならないと思いますが、地方なら比較的水が綺麗な用水路もありますので場所によっては小物釣りの穴場的なポイントになります。

小物釣りの釣り方
小物釣りの釣り方はウキ釣りが一般的です。長めの竿を使ってミャク釣りなどでも釣れますが、アタリが視覚的に確認出来ませんし、竿の操作にも慣れが必要です。

ミャク釣りの方が少し難易度が高くなりますので初心者の方はまずはウキ釣りを覚えれば十分です。

ウキ釣りのやり方は針に餌を付けて仕掛けを投入し魚が寄って来るまで待つだけです。

魚が餌に食いつくとウキがピョコピョコと動いて反応しますので、タイミング良くアワセを入れます。

(アワセとは魚が食いついたと思ったタイミングで竿を素早く持ち上げて仕掛けを引っ張る事で釣り針を魚の口に引っ掛ける事です。)

上手くアワセが決まって魚が掛かったらプルプルとした小気味良い引きが伝わって来ますが、小物釣りのターゲットは基本的に小魚ですから竿をそのまま持ち上げれば簡単に釣り上げる事が出来ます。

もし小鮒や小鯉などが掛かった場合はやり取りがスリリングになりますが、竿を持っていかれないように気を付けながら竿の力を上手く使って魚を手前に誘導し、足元まで寄せてきて玉網などで掬いましょう。

やり取りのコツとしては魚を反対方向に竿を向けて引っ張った方が針が外れにくくはなりますが、細い釣り糸ですからあまりテンションが掛かると切れてしまいます。

竿の曲がりを使って魚の勢いを吸収しながら、魚をいなすように誘導してくるのが基本ですが、最初はなかなかうまく出来ないものです。

何度も失敗しながら竿を操る感覚を掴むしかありませんが、延べ竿での魚とのやり取りは釣りの楽しみの原点ですし、慣れてくればどういう竿さばきをすると魚がどっちに行きやすいという事も分かってきますので沢山魚を釣って覚えましょう^^

小物釣りの対象魚 その1:ハヤ
地方によってはウグイをハヤと呼ぶ地域や、細長い形の小魚全般の総称としてハヤと呼ぶなど少し紛らわしい所もありますが、ここではアブラハヤやタカハヤなどの小魚をハヤと定義する事にします。

分布域はアブラハヤが東北〜近畿、中国地方あたりまで、タカハヤは中部〜九州地方あたりまでとされています。

小物釣りの最も代表的な対象魚でどちらも日本固有の魚種です。

練り餌で群れを寄せて釣るのが一番簡単ですが、サシやアカムシなど様々な餌で釣る事が出来ます。

小物釣りの対象魚 その2:ウグイ
最大50センチ前後まで成長しますが、小物釣りのターゲットは10センチ程度の幼魚がメインです。

雑食性で水生昆虫、ミミズ、水に落ちた昆虫、水底のコケ、小魚、魚卵、甲殻類、残飯などなんでも食べますので大型魚はルアーでも狙えますが、小物釣りでは練り餌やアカムシなどの虫餌を使うのが一般的です。

小物釣りの対象魚 その3:オイカワ
体長15センチ程になる魚種で、産卵期になるとオスは婚姻色が鮮やかで印象的です。

関東〜九州地方まで分布していて雑食性ですので練り餌はもちろん、虫餌でも釣る事が出来ます。

小物釣りの対象魚 その4:タナゴ
青森県〜神奈川県までの太平洋側に分布する絶滅危惧種ですが、専用の釣竿も発売されている程のマニアックな人気のある魚種です。

環境破壊やブラックバスなどの外来種の食害の影響もあり個体数が激減しているため釣れた場合は丁寧にリリースしましょう。

主に小川や用水路などの小場所で狙うのが一般的で、極めるとハヤなどの外道に混じって時折り釣れる美しい魚体を求めて高価な専用のタナゴ竿を用意したくなるほど、奥深い小物釣りを堪能する事が出来ます。

タナゴを通じて環境保全のあり方や日本古来からの固有種を守る問題など、魚釣りにまつわる社会的な問題に対して考えてみるのも釣りを通じて経験できる向き合い方の一つかも知れません。

小物釣りの対象魚 その5:小鮒
流れのある河川よりも野池や湖など止水域に多く分布しています。

マブナ、銀ブナ、金ブナ、ヘラブナなど色々な種類がありますが、どれも練り餌に反応が良く、淡水の止水域での小物釣りのメインターゲットです。

小物釣りの対象魚 その6:小鯉
小鮒と並ぶ日本の代表的な淡水魚ですが、小型の個体は小物釣り用の道具でもなんとか釣り上げる事ができます。

河川や野池でも大型の個体を目視する事が出来ますが、小物釣りで狙えるのは幼魚くらいまでです。

鯉は雑食性ですが特に練り餌に反応が良く、延竿によるウキ釣りは伝統的な日本の魚釣りの基本形、原点とも言えるスタイルです。

小物釣りの対象魚 その7:ブルーギル
ブラックバスと並ぶ獰猛な外来種のイメージが強いブルーギルも小物釣りでよく釣れるターゲットです。

全国の河川、野池、湖などに広く分布しています。

ブラックバスは肉食性が強く練り餌ではあまり釣れませんが、ブルーギルは雑食性で練り餌にも良く反応するため小物釣りでも簡単に釣れてしまいます。

好奇心旺盛で動いているモノにも反応が良く、少々雑に仕掛けを投入りたり動かしたりしても釣れますので、釣りに慣れていない初心者のお子様や女性でも連れやすいターゲットです。

…という事で

次回は「小物に必要な釣具と装備について」詳しく紹介します

お楽しみに!

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