1月のできごと(本が発売されるまで)
この記録は、私の手帳をてがかりに少しずつ思い出しながら書いている。昨年の手帳を広げなら、いろいろ思い出すのも結構楽しい。
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年始の執筆は1月1日から始まった。お正月は実家に帰ったり、お参りに行ったりしたけれど、基本毎日パソコンに向かう。元旦くらい休もうかなぁと思ったけれど、どうも落ち着かない。時間があれば、本を読んだり、原稿を描いたりしていた。
当時の日記を見ると、年初からモチベーションがあがるできごとがあった。
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次に、気血水の体質セルフチェックを作成した。たぶん、読者は自分の体質を一番知りたいだろうなぁと考えながらまとめた。
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次にこの本で一番時間をかけた場所。漢方と薬膳の歴史。これまで歴史についての書物を読んだことはあったが、もっと詳しく知りたいと思った。
わかりやすい文章にするには、私が理解しなくては書けない。12月から何度も書店や図書館に通い歴史の本を集めたが、まとめるのに本当に苦労した。
でも、日に日に調べるのが楽しくなった。それはいろいろな発見があったから。例えば、薬の神様といわれる神農について。
神農は、多くの人の病気を治すために、自分でいろいろな植物を食べ自分の体で試した。なんと1日に70回以上も中毒を起こしたが、お茶で解毒して命をながらえた。
このような経験則から漢方は成り立っている。本を読めば読むほどいろんな知識が身についた。本当に楽しかった。
苦手だなぁと思うことも、それが得意になることもある。これから、歴史ももっと勉強したいと思った。また、おもしろいと言っていただけたのも自信につながった。
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できるだけ校正をする方の手をわずらわせないようにと思いながら原稿を書いた。でも、これだけ長い文章を書いていると間違いはある。
あってはならないのだけれど。でも、自分自身気にしすぎていたのかもしれない。今思えば、急に文章が書けなくなったのもこれが理由だったと思う。
Webの文章のように2000文字~3000文字でおわりではない。いつまでも後ろを振り返ると文章が書けなくなることに途中で気がついた。
編集者さんに「安心しておまかせできます。」と言ってくださったことで自信が持てたのだと思う。
そして、原稿を書いていたときも何度も内容について質問してくださるのもよかった。これはどういう意味ですか?これは、こういう順序に変えても大丈夫ですか?など。すごく丁寧に読んでくださっているのが伝わってきた。
本を発売してからも、いろいろな方から質問が届いている。原稿を書くのも本当に楽しかったけれど、質問されるのも楽しい。漢方はむずかしいという考えを少しでもなくしたいと思っているから。
本は間違いはゆるされないし、あとで修正することもできない。そこが本の難しさだなと感じていた。
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1月末あたりから、本格的に校正がはいり、生薬の画像の準備もはじまった。2月は、薬膳レシピの取材が入ることがきまった。これまでずっとひとりで原稿を書いていたので、とてもうれしかった。
これまでいろんな取材をしたきたが、今回は取材はカメラマンさんの撮影、レシピの聞き取りなどがあった。
この日を楽しみに、毎日原稿を書き続けた。
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