見出し画像

2月のできごと(本を発売するまで)

最近ずっと晴れの日が続いている。こんな状況だから、みんなふさぎ込んでいる。だけど、私は晴れているだけで前向きになれる。今日も朝から元気にもくもくと原稿を書き続ける。

私は自宅orカフェで仕事をしている。だから、今も普段とあまり変わらない。でも、カフェは昨日から閉まっているし、最近は人が多いのであまり行かなくなった。

少し時間をもてあましているので、部屋を掃除したり、本を読んだり、散歩したりする時間も多くなった。でも、首の痛みではかどらない。ストレートネックだって。どうにかしなくては。

◇◇◇
早速本題。2月に入るとだいぶ終わりが見えてきた。あとは。生薬・食材の説明をたんたんと書く。これが結構難しい。いろいろな本を見て気づいたが、大きな違いはないもののそれぞれ解釈がちがう。

例えば、羊肉は温性だけど熱性とかかれている本もある。そういう細かな部分もいろんな本を比較しながら書いていった。本を調べれば調べるほど頭の中は混乱する。だから何度も何度も確認した。

◇◇◇
2月の後半に全ページのレイアウトが届く。これまではワードに少しずつ書きためたものを納品していった。だから、全ページができたときはとても衝撃的だった。

メールで届いたpdfファイルを開くまでの時間が本当に待ち遠しかった。その数秒が何時間にも感じるほど。全体的なデザインを見たのも初めてだったので、すごくジーンとした。これが本になるんだ…って。また涙目になる。

◇◇◇
2月末、楽しみにしていた薬膳レストランの取材の日がやってきた。編集者さんとカメラマンさんと現地で待ち合わせ。全員が集まったあと取材がはじまる。

プロの写真は本当にすごい。どの写真も本当においしそうな画像だった。私も人物取材で一眼レフカメラを使うことが多い。だけど、一眼はとても扱いが難しく、まだまだ思うような写真がとれない。

また編集者さんのあらたな一面も見れた。一眼レフだって、画像編集だって、なんだってできるらしい。取材もよく行っていると聞いていた。すごいなぁと終始ひとりで感動していた。

料理の写真がとてもおいしそう!悩み別にレシピを8品載せています。

◇◇◇
薬膳料理を一品ずつ時間をかけて撮っていく。私は、邪魔をしないようにずっと後ろから見ていた。その日は雨が降っていた。窓から響く雨の音とカメラのカシャという音がとても心地良かった。

料理が運ばれてくるたびに、細かく素材の角度や光を調節する。その光景をずっと見ていても全然飽きなかった。私は、ときどきお店の人と話をしながら、ずっと同じ場所で見学させてもらった。

偶然だが、お店の方は、私と同じスクールを卒業していた。私はとても親近感がわいた。もしかしたら、どこかで会っていたのかもしれないですね、なんて話をする。去年からずっと思っていたことなんだけど、いろんなものを引き寄せてるなと感じている。

◇◇◇
撮影が終わると料理を作った方とお話をする。レシピは8品あり、材料や作り方などあらかじめ用意されていた。あとは、料理を作るポイント、順序などを聞き取り、どうすれば文章がわかりやすくなるかなどを話し合う。

雨が降っていたけれど、私はずっと晴れやかな気分だった。やっぱり取材は楽しい!

最後にカメラマンさんが、「絶対いい本になりますよ」って言っていたのが強く印象に残っている。私は、浮かれ気分で京都から家までまっすぐ帰った。

次の日、もう一度レシピを見直す。文章の表現を少し変えたり、順番を変えたり。できるだけ、料理を作ってくださった方が教えていただいた通りに編集する。

普段は、原稿を書くことが多いがときには他の人の文章を編集する。とてもドキドキする。きっと待っている方もドキドキするんだろうなぁと思いながら。

◇◇◇
一冊の本にどれだけの人が関わっているのかを想像する。イラストレーターさん、デザイナーさん、漫画家さん、カメラマンさん、料理研究家さん、料理を作ってくれたお店の人、編集者さん、その他にもたくさんいるのだと思う。

本を発売したあとも、出版社の方がいろいろなところに働きかけている。もちろん、出版社の方の力がなければ、全国の書店に並ぶことはないだろう。

発売後の流れについて、自分なりにいろいろ調べてみてはいるものの、そうなんだ!とびっくりすることも多い。私がnoteを書こうと思ったのもこの感動を書き留めておきたいと思ったのがひとつの理由だった。

だれかに読んでもらいたいという気持ちもあるが、今後の自分自身のために書き続けたいと思っている。

今回発売された本です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?