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目指せ月収12万円ライター これさえ知っておけば小学4年生でもWEB記事の構成を作れる

WEB記事を書く上で一番大切なのは構成です。構成は原稿の設計図であり、ほとんどのライターはまず構成をしっかり作ってから文章を書き始めます。

きちんとした設計図なしに家を建てるのが難しいのと同じく、ちゃんとした構成が作れなければ、意味が伝わる原稿は書けません。逆に言えば、しっかりとした構成さえ作れたら、少々文章力が足りなくても読みやすい文章を書けます。

今回はそんな構成を誰でも簡単に作れるようになる秘訣を教えます。

■最初はどんな記事もワンパターンで書く

構成の作り方に特別な決まりはありません。いろいろな法則を語る書籍やサイトがありますが、読み手の大半が最後までスクロールしてくれる文章が作れるなら、どんな構成だろうと、それが正解です。

ただし、WEB記事にはほぼ定型と言える構成の立て方があるので、最初のうちはどんな記事もその形に当てはめた方が無難です。

定型の構成は次のようなものです。

①導入:通常は200~300文字程度。記事の概要を説明すると共に、読者の関心をあおるためのテキストです。
②小見出し1:結論(WEBでは通常、結論から入ります)
②小見出し2:問題提起
③小見出し3:問題深掘り
④小見出し4:問題解決
⑤まとめ:記事のまとめ

ほとんどの記事はこの5段の構成で書くことができます。内容的に「合わせにくい」と感じる場合も、最初のうちはすべてこの流れで書いてください。

ちなみに、今、あなたが読んでいる記事も、5段構成で書いています。つまり、この小見出しで語ったこと――最初は定型の構成を使うべし、が記事の結論です。

■ダメなライターの原稿は読みにくい


いいライターとダメなライターの違いはたくさんありますが、中でも大きな割合を占めるのが「読みやすさ」です。いいライターの文章はストレスなく読めます。一方、ダメライターの文章は読むのに労力が必要です。

「なにが言いたいのかわからない」「さっきから同じことばかり言ってる」……あなたもそんなサイトを見かけたことがあるはず。

文学作品なら読み手に多少の頑張りを求めるのもありですが、WEB記事の場合「読みにくい」というのは最悪の評価です。WEBの世界には情報を提供してくれるコンテンツがあふれているので、読み手は「しんどいサイトだな」と感じると、すぐにそのページから離脱してしまいます。

ですから、WEB記事のライターを求めている編集者はとにかく読みやすさを重視します。その要求に応えるためにもっとも重要なのが論理的な構成なのです。

■構成がいい加減だと書き手も読者も論理の流れを追えない


ものごとを論理的に説明する時には流れが大切です。「A=B B=CだからA=C」というのは有名な三段論法の流れです。A=Cという結論のために順を追って説明を重ねているからこそ、書き手は混乱せずに書くことができますし、読み手もしっかり理解できます。

結論を共有するためには必ず、誰もが簡単に追える明確な流れが必要なのです。

ところが、ダメライターはこの構成をちゃんと作りません。その結果、よく起きるのが書き手の混乱です。2000文字の記事を書く中で、流れを見失ってしまい、何度も同じ情報ばかり書いたり、根拠を示さずに結論にいたったりします。

書き手が混乱しているのですから、読み手はもっと混乱します。論理の流れを追えず、なにを伝えようとしている記事なのかを理解できないため、すぐにページを閉じてしまうのです。

■定型で構成を作る手順


定型を利用して構成を作るためには、順序立てて作業をする必要があります。構成に流れが必要なのと同じく、構成を作る作業にもAをしたら次はBというお決まりの順番があるのです。それさえ守れば、初心者の方でも秩序正しい構成を作れます。

【Step01:ターゲットを設定する】
題材が同じでもターゲットが違えば、求められる記事はまったく別物です。たとえば、50代のベテラン投資家と30代の投資初心者では必要な情報の種類や好む書きぶりは大きく異なります。

最後まで読んでもらいたければ、それぞれに合う記事を書く必要があるので、媒体のターゲット層や記事の目的を参考として、記事のターゲットを設定する必要があります。

【Step02:記事の成果を設定する】
クライアントがWEB記事の制作を依頼するのは通常、経済的な利益を得たいためです。ただし、その手段として選んだWEB記事になにを求めているのか――想定している記事の成果はさまざまなので、仕事を始める前にまず確認しておきましょう。
私の経験上「実はクライアント自身も明確に設定できていない」というケースが少なくありません。そのまま進めると、記事ができてから「なんか違う」と言われかねないので、構成を作る前に必ず「記事を作ることで、どんな成果を得たいと考えていますか?」と尋ねるようにしています。

「とにかくまずはPV狙いだ」
「会社の信頼性を高めたい」
「商品の特徴を正確かつ詳細に伝えたい」
etc

WEB記事を掲載することでクライアントが得る成果はさまざまです。どれを狙うかによって書き方が変わるので、最初にきちんと設定することが大切です。

Step03:資料を集める
WEB記事の目的は読者に知識を伝えることです。ライターがその分野の専門家であり、記事を書くのに十分な知識をすでに持っていれば別ですが、そうでない場合には記事に盛り込む情報をまず大量に集める必要があります。

Step04:結論を決める
これまで解説してきたように、読みやすい記事を書くためには一貫した流れが不可欠です。推奨する5段階の構成は導入から始まりますが、作成する際には結論を決めることからスタートします。

クライアントが得たい成果につながる結論を設定し、そこにいたるよう論理の流れを構成するのです。

Step05:結論へといたる流れを作る

構成作りの最終工程です。結論からさかのぼる形で、問題解決、問題深掘り、問題提起に該当する情報を並べていきます。最初に各段落のタイトルを決め、段落に盛り込む情報をタイトルの下に箇条書きで入れていくのが効率的なやり方です。

《例》
段落タイトル:■最初はどんな記事もワンパターンで書く(結論)
以下は箇条書き
・構成の作り方に決まりはない
・読者が最後までスクロールしてくれるなら、どんな構成でもかまわない
・ただし、WEB記事には定型と言える構成があるので、初心者のうちはそれを使うべし

■まとめ


記事の読みやすさを支えるのは構成です。導入からまとめまで、一貫した流れのある構成を作れたら、文章が少々下手でも読者はついてきてくれます。WEB記事を書く上で、もっとも大切な基本なので、適切な構成を作れるよう、少し時間を掛けて練習を重ねてください。

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