「病が また一つの世界を ひらいてくれた」という歌碑に、しみじみ
トヨタ記念病院の前庭にある歌碑。
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桃咲く
病が
また一つの世界を
ひらいてくれた
桃咲く
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2009年、母が乳がんの手術で入院して、1週間付き添っていた日々に見ては、「うん、そうだね」と慰められた歌。
2013年、それに2017年に再び、父が長期入院して、毎日面会に来ては見ていて、「うん、そうだそうだ」と励まされた歌。
そして今年2024年、3月、今度は自分がが乳がん手術をして、1週間入院し、その後の5月から6月、25日間、毎日、放射線治療に通っている間に、「まさかこの歌碑の、この歌を自分のこととして眺めるなんて」と、自分を鼓舞した歌。
その上、7月末に急な肺血栓塞栓症で2週間入院し、乳がんの乳腺外科と肺血栓塞栓症の循環器内科と、それに産婦人科と整形外科にも外来で通い、がんサロンにも幾度となく参加し、この歌碑の前を、数え切れないほどの日数、バスの中から眺めて、「生きててよかった」と、しみじみ思い入った歌。
病が
また一つの世界を
ひらいてくれた
母の時のこと、父の時のことを、その時の思いを、かつてブログにアップしていました。
同時に、この歌について、作者の坂村真民さんについても。
父も母もまだいた、病気をしても元気に過ごしていた父と母がいたこの時の生活と今とでは、自分が、まるで違う人になっているような、違う人生を生きているような、そんな感じがしてしまいます。
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