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メルカリ。数日限りのドラマたち

メルカリ。

ただのフリマアプリだと思っていた。思っていたのに。

↑ここまで書いて、1年数か月下書きに保存していた。度々胸がいっぱいになり、逆になかなか書けなかったのだ。

メルカリでこんなにも胸が熱くなる瞬間を、何度も味わうことになるなんて。
メルカリを始めた頃の私は夢にも思わなかったのだ。

Amazonで端子を間違えて購入したケーブルに
「ありがとうございます。これで、家族みんなでテレビがみられます!」。
私が間違えて買ったケーブルがどこかのご家族に楽しい時間を提供している。最初にジーンとなったのはこの時だったと記憶している。

小学生の頃からのかわいい子ども用ティッシュコレクションを出したら、売却後(発送前)に綿を食う虫(の死骸)が隙間に入っていることに気づいて大慌てで連絡。「キャンセルでも値下げでも」という私に
「大丈夫なのでそのまま送ってください! 私も小学生の時使ってました。かわいいですよね!」というやさしいお言葉とともに味わう同年代ホッコリ。

亡き祖父が金物屋をしていた頃の、パッケージに入ったままのレトロな姫フォーク。
「気に入りました^_^」の一言に、母(祖父の娘)も喜ぶ!

不用品を手放す1日・2日の間に、小さなドラマをたくさん味わってきた。

不用品と引き換えに、お金のみならず小さな思い出を手に入れてきた場所、メルカリ。
私はメルカリが大好き。

さて、メルカリで得たのは、心温まるドラマだけではなかった。

メルカリで取引をすると、高確率で「ご丁寧にありがとうございます」と言われる。社交辞令もあるかもしれないけどね。

自分では特別丁寧にしたつもりはなく、至極当たり前のことをしているまで。配送時に何かあると悲しいし申し訳ないから、梱包を厳重にするなど。

仕事で「丁寧な仕事に感動した」と言われることがあり、当然のことをしたとしか思っていなかった私は「はい? 丁寧? 私が?」と思っていた。自覚していなかったが、どうやら丁寧らしい。ここ数年でやっと認めた。

実は、私の「私が丁寧???」を自覚するのを後押ししてくれたのが、メルカリだった。

ご存じの通り、メルカリの取引期間は短い。

1〜2日以内発送なら明日か明後日には完了することもある。そんな中でも、最低限のメッセージの中でも見ず知らずの取引相手が「丁寧」と感じてくださったなら、私は丁寧ってことなんだな、そうなんだな。

このように「私は丁寧」を腹落ちさせていった。

「自分はこういう人間だ」
自己イメージは自己肯定感にも影響を与えているだろう。

単なるズボラとしか思っていなかった自分に「丁寧」という光る部分がある。

メルカリが与えてくれたものは、計り知れない。

ありがとう、メルカリ。
そして、これまでお取引してきた100名以上のあなた。

これからも、よろしくお願いします!

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