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低所得世帯に5万円?「ほぼ高齢者に」と言った方が潔くない?

おはようございます、ひらっちです。近頃はだいぶ涼しくなってきましたね。ぼちぼち畑の後片付けを進めておりますが、かなり快適に作業ができるようになってきました。ただ、気温差が激しいので体調を崩しがち。コロナも流行していますし、健康には気を付けたいものです。

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

現在、『マイナビ農業』で不定期連載中! 最近は下記の記事をアップしました。副業(複業)で農業に取り組んでみたい方はぜひご覧ください! 

■どうやら低所得世帯への5万円給付が決定したようですね!

あらためまして、ひらっちです。今日は「お金」「物価高」をテーマに書いてみたいと思います。

どうやら政府は、物価高への追加対策として、低所得世帯に1世帯あたり5万円の給付金を配ることを決定したようですね。

政府は9日、物価・賃金・生活総合対策本部の会合で、物価高への追加対策を決定し、低所得世帯に1世帯あたり5万円の給付金を配ることなどを盛り込みました。給付金は、住民税非課税世帯が対象。電気・ガス代の上昇や食料品の値上げなどによる家計の負担増を和らげる必要があると判断したとのことです。

物価高によって今まさに生活が困窮している人もいるでしょうから、なかには「岸田政権ナイス!」と思っている若い世代の方もいるかもしれません。

ただ、この「住民税非課税世帯」というのが、なかなかの曲者。なぜなら、現役世代が「住民税非課税世帯」の基準を満たすのは相当にハードルが高く、むしろ年金を受給する高齢者がかなりの割合を占めているからです。

■え?住民税非課税世帯って「7割以上が高齢者」なの?

では、「住民税非課税世帯」は、具体的にどんな年齢構成になっているのでしょうか?

ちょうどいい記事がアップされていたので、下記にリンクを貼っておきますね。

上記の記事では、厚生労働省の「国民生活基礎調査」をもとに住民税非課税世帯の割合を示してくれています。これによれば、全世帯の23.3%が非課税世帯であり、そのうち65歳以上の高齢世帯が72.5%を占めています。

そうです。この5万円の給付は「ほぼ高齢者への給付」といっても差し支えない代物なのです。

税金について詳しくない方は「なんだそれ?年金もらってるのに住民税非課税なの?」と思うかもしれません。ただ、税の仕組み上、年金受給者でも一定の所得水準以下であれば、住民税非課税世帯に該当して5万円の給付対象になります。

さらに厄介なのが「保有資産」です。日本国民の金融資産の大半を高齢者が握っていることは周知の事実ですが、この「保有資産が多いか・少ないか」に関しては、住民税非課税世帯の算定基準とは全く関係がありません。

つまり、現役時代にしっかり貯金し、それで悠々自適の生活を送る年金受給者の多くが、生活困窮者として5万円の給付を受け取れるというわけです。

もう少し踏み込んで言うと、年金受給者の「所得」は、控除額がかなり厚いんですよね。「公的年金等控除」と呼ばれるもので、高齢者の生活を守るために、現役世代の「給与所得控除」などに比べて、有利な条件に設定されています。つまり、現役世代よりも「低所得世帯に認定されやすい仕組み」になっているわけです。

岸田政権の支持率アップが狙いだと思いますが、それにしてもあまりに露骨なバラマキに、ちょっと開いた口がふさがらないという方も多いのではないでしょうか?

■まとめ

いかがでしたか? 今回の5万円給付、本当の意味での生活困窮者に支給されるのであれば納得がいくと思いますが、実際には、物価高の影響をさほど感じていない、高齢富裕層にも相当な額が回ることがご理解いただけたでしょうか?

そもそも論として、資産ではなく所得で判断するのであれば、多額の金融資産を持った富裕層を補足するのが難しいのは、無理からぬ話です。

例えば、このnoteで何度もご紹介している「FIRE」についても、うまく調整すれば低所得世帯であり続けることができるわけで、「知っている者だけが得をして、知らない者がバカを見る状態」になっています。

このあたりをどう考えるか。若い世代を中心に「しっかりマネーリテラシーを身に付け、うまく利用してやろう!」という人がたくさん出てきても、「それは仕方がないかなぁ~。だって、高齢者に有利すぎるもん」なんて個人的には思います。

あまりに「シルバー民主主義」が行き過ぎて「高齢者VS若者」の構造がさらに激化していけば、未来に待っているのはディストピアという気がしなくもありませんが、皆さんはどうお感じですか?

でも、若い世代の人たちも、大変な世の中で生きていかないといけませんからね。日本社会全体が、そろそろ限界点に達しそうな勢いを感じます。。

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