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【中1の娘に伝えたいお金の授業】002/ライフプランを作るための3つの道具

【中1の娘に伝えたいお金の授業 ~プロローグ~】

●●、今日から、中学校では教えてくれない「お金の授業」をしていこうと思います。

今後、社会人になるうえで、絶対に身に付けておいた方がいいのが「お金の知識」なんだ。でも、中学校ではほとんど教えてもらえない。だから、学校の先生に代わって、パパが授業をしようと思います。

今すぐ全部を覚える必要はないよ。学校の勉強も忙しいからね。でも、お金のことで困った時、ぜひこのnoteの存在を覚えておいて欲しい。人生につまずきそうになった時、きっと役立つことが詰まっているはずだから。

【第2回】~ライフプランを作るための3つの道具~

今日でお金の授業も2日目。前回は「ライフプランを考えよう」という話だったね。

今日は、前回の授業を踏まえて、実際にどんな風にライフプランを作ればいいのかを教えていくよ。

■3つのツールを活用しよう

ライフプランを立てること=ライフプランニングを行う時には、主に3つのツールを使うことになるんだ。

1つ目は、ライフイベント表。

これは、家族にこれから起こるライフイベントと、それに必要なお金の額を年ごとにまとめた表のことをいうんだ。

2つ目は、キャッシュフロー表。

キャッシュフローとは「お金の流れ」のこと。キャッシュフロー表は、入ってくるお金(収入)と出ていったお金(支出)を確認し、その時点でいくらのお金が残っているのかをまとめた表のことなんだ。

3つ目は、家計のバランスシート。

これは、ある時点での資産と負債のバランスを見るための表のこと。資産には、銀行にあるお金や家、株や投信信託などを、負債には、住宅ローンや車のローンなどを記入する。これを作ることで家計がちゃんとした状態かどうかが分かるんだ。

ちなみに「日本FP協会」というお金の専門家が登録している協会のホームページには、この3つのツールが無料でダウンロードできるページがあるよ。

中学生の●●は、まだあんまり関係ないと思うけど、将来のことを真剣に考えるようになった時、3つのツールを使ってライフプランを作ってみよう。

そうすれば、今後どんなことが待っているのか、そして、お金の面でどういった準備が必要なのかがクリアになるはずだよ。

■人生の三大資金とは?

人生にはいろんなイベントが待っているんだ。どんなイベントが起こるのか、その全てを見通すことはできないけれど、多くの人がだいだい同じイベントを経験することになるんだよ。

就職、結婚、出産、子どもの教育、家の購入、退職・・・。いろんなイベントがあるけれど、お金の面で特に準備が必要になるのが「子どもの教育」「家の購入」「老後のお金」の3つなんだ。

この「教育資金」「住宅取得資金」「老後資金」は、「人生の三大資金」なんて言われているんだよ。このお金をどのように準備するかによって、その後の人生が大きく変わってしまう可能性もあるんだ。

ただ、いきなり老後を迎えることはないし、子どもの成長が早まることもない。みんな必ず1歳ずつ年を取るわけだから、いつぐらいにお金が必要になるのかを把握し、前もって準備を始めておけばそんなに怖がることはないんだ。

ライフプランを立てることが大事なのは、この人生の三大資金に備えて、準備を早くから始められるからなんだよ。

【パパからのアドバイス】

「人生の三大資金」の話をしたけど、今後はこうした「常識」も少しずつ変わっていくかもしれないね。

今、日本では誰も住まなくなった「空き家」がものすごく増えているんだ。これからも家が余る状況が続くなら、「家を買う」のではなく「ずっと借り続ける」のがもっと当たり前になっていくかもしれないね。

「子どもの教育」だってそう。今、新型コロナの影響で、オンラインで授業を受けている大学生がたくさんいるんだけど、「大学に行けないのに、なんでこんなに授業料が高いの?」と疑問を持つ人が増えているんだ。

「結婚」や「出産」も、当たり前じゃなくなってきている。●●の未来は、今までのライフプランが通用しなくなっている可能性もあるんだ。

ライフプランニングは、ある程度参考になるけれど、万能なわけじゃない。あくまで「過去の常識やルール」を前提にしていることだけは、頭に入れておいた方がいいかもしれないね。

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