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【随筆】昂れ、ライティング

いつの間にか、こんな時間になってしまった。私のnoteは深夜に更新することが多い。

日中は本業のライティングに集中している。集中力というものは、一日で使える量が決まっている。だから、まずはクライアントのために使わざるをえない。

残念ながら私のnoteは、集中力の出がらしのような存在だ。

それでも、書く。書かなければいけない。

ライターの仕事は好きな文章を書く仕事ではない。仕事として求められるのは、あくまでクライアントの意に即した文章だ。

だからといって、自分の文章を書けなければ、文章はどんどん錆びついていく。


イッテQスペシャルを見て

お笑い芸人のみやぞんが、パイレーツオブカリビアンのテーマのバイオリン演奏に挑戦していた。

ふと、演奏家をうらやましく思った。集中力のすべてを楽器と向き合うことに使えるからだ。

ライターの仕事は、ライティングの腕だけを磨けばいいわけではない。新聞も読まなきゃいけない。ディレクションもしなければいけない。

時にはクライアントから約束をすっぽかされたり、予想外の事態が発生したりする。そこで消費する集中力は、正直もったいなく思う。

「芸術家肌なんだな」と、自分でも思う。しかし、「ライターの仕事とは、あくまでもサービス業」という信念も同時に持ち合わせている。


魂の乗ったライティング

「情報をわかりやすく伝えるライティング」と「読んだ人の魂を震わせたいライティング」は明らかに異なる。

どちらかといえば、私は後者の方が好きだ。しかし後者は、「産みの苦しみ」が圧倒的に大きい。

今手掛けている仕事も、そんな仕事。

だから、書くのが億劫になる。時には恐怖で、机にすら向かえないこともある。しばしば、手も止まる。

スケジュールをめちゃくちゃにしながら書き進めるこのライティングに、果たして光明は差すのだろうか。

クライアントは喜んでくれるだろうか。

泣くほどの感動をライティングで掴んでみたい。


文章以外に長所という長所の無い私に、どうか光が差しますように。



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