2月27日「うららか」

 京都の占いに行くのは昨年の夏ぶり、二度目である。家族との関係についてみてもらったところ「あなたのお母さんと妹さんは他者からどう見られるかが大事なので、そもそもマウンティング基質です。あなたにそのつもりがなくてもマウンティングされたと思うと怒りだします」と言われ、理不尽にひっくり返りそうになる。「マウンティングさせておけば平和なので、させておいてあげましょう。それによってあなたは不当に名誉を傷つけられたと思うかもしれないけれど、向こうにあなたを貶める意志は一切ありません。ただ、そういう形でしか理解できないし折り合いがつけられないというだけです。とくにお母さんは自分が絶対正しいと思っているので、そこから外れるあなたのことは、そういう考え方もあるんだなあ、ではなく、間違っているとしか思えない。だけど『ほんとにあの子はだめなのよね』と納得させればほっといてくれると思うので、そのまま裏で好きにしたらいいです」と。

 マウンティングしているのに貶めているつもりはないとはこれいかに。という感じなのだが、自分基準で生きているわたしと、他者とのバランスありきで生きている彼女たちがわかりあえるはずもなく、私自身、彼女たちを理解しようとがんばるのはやめてここらで撤退しておけ、とりあえず関係はリセットされて新たに構築していくフェーズに入っているから、と言われて、妙な納得感があった。でもそうか、だから彼女たちはわたしを「被害妄想」とやたら言うのか。事実を正しく解釈しているだけのつもりだから、そこに馬鹿にするもしないもないのだ。ただ、自分たちが善で正義というだけで。

 って、やっぱりめちゃくちゃ理不尽だな!!と思ったけれど、驚くべきは父が言っていたのとほぼ同じということで、経験の蓄積と星のめぐり、どちらも結論が一致するなら、もうどうしようもねえな、と諦めるしかない。青空のように心もうららか、というわけにはいかないけれど、不本意ながら多少軽くはなっている。

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