エッセイはじめました <洗濯物タイムアタック>
中学生の頃からなんとなく、洗濯物をたたむのが好きだった。私は決して普段からばりばり家事のお手伝いをするタイプではない。お掃除もお料理も嫌いではないし、やるときはやるのだが、やはり親と一緒に住んでいるとすべて親任せになってしまう。しかし、洗濯物を取り込んでたたむのは中学生の頃からよくしていた。まあそれは、朝、母が干した洗濯物をたたむのに学校から帰ってきた私がちょうどタイミングがよいからだろう。
突然ではあるが、洗濯物をたたむことが好きな理由について、自分なりに考察をしてみた。
①「ながら」でできる家事だから
②たたむと目の前にある洗濯物が減っていくことによる「目に見える達成感」
①は、テレビを見ながらだったり、音楽を聴きながら洗濯物をたたむことができるということだ。私は、同時並行でいくつかのことができる環境が好きだ。もっと言うと、考えごとをしながらできることが大好きだ。洗濯物たたみも例外ではない。
②は、目の前にある洗濯物の山が、ひとつひとつたたんでいくことによりどんどん減ってゆき、そして最後はすべてたたみ終えてゴールという進行状況と頑張りが目に見えるというのがとてもうれしい。
以上の二点に加えて、最近新たに洗濯物をたたむことが楽しくなる方法を見つけた。それはずばり「洗濯物タイムアタック」。その名の通り、「洗濯物を何分でたたみ終えることができるか」への挑戦だ。全く同じ量の洗濯物を誰か他の人がたたむことはまずないので、己との戦いである。
洗濯物タイムアタックを始めたら途端に洗濯物をたたむという行為に楽しさが増した。テレビを見ることや考えごとをしながらたたむことはなくなり、一心不乱にたたむようになったが、それはそれで楽しさがある。ある種のスポーツ的楽しさだろう。そして無論かかる時間が格段に短くなったので、お得感満載だ。
洗濯物をたたむのが好きじゃないそこのあなた、「洗濯物タイムアタック」ぜひお試しあれ!!!
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