エッセイはじめました <新しい遊び>
先日、毎週録画をして楽しみにしているアニメ「ぼのぼの」を見ていたときのことだった。
その回では、ぼのぼのとシマリスくん、アライグマくんが退屈しており、新しい遊びを考えよう!といい、自分たちで新しい遊びをつくるという内容だった。
衝撃だ。「新しい遊びを考える」。なんて革新的でかっこいいんだろう。退屈だからといってだらだらしない。自身が置かれた状況を嘆くのではなく、自ら行動を起こす。素晴らしい。素晴らしいよ、ぼのぼのちゃん!!!
ぼのぼのに感銘を受けた私は、自分も新しい遊びを考えよう!と思いついた。
そして二つほど新しい遊びが完成した。
まずひとつめは、「みっつゲーム」というものだ。ネーミングセンスが驚くほどないという点はどうか許していただきたい。みっつゲームのルールは単純明快。遊ぶ人数は二人以上。まず、なんでもいいから、みっつ何かを言う。今朝はあんパンを食べた、とか、ゴリラの学名はゴリラゴリラだとか、本当になんでもいい。そして、そのみっつのうち、ひとつは嘘を言う。みっつのうちどれが嘘だかをみんなで当てるというゲームだ。ね?簡単でしょう?
このゲームはルールは簡単だけれど、大変なのはみっつなにかを考える人だ。ゼロからのスタートでなにか嘘を考えるというのはなかなか難しいものである。
ついでにみっつゲームを考えた張本人の私はこのゲームがめっぽう弱い。どうやら嘘を吐くのが驚異的に下手らしい。
ふたつめのゲームは、「自販機当てっこ」だ。今度はなかなかのネーミングだと思う。
家の近所の自動販売機は、すぐ横が車の整備工場だということもあり、いつもいくつか「売り切れ」の赤ランプが点いている。その「売り切れ」の数がいくつかを当てるというゲームだ。
ひとりでもできるし、複数人いれば誰が当てるか、という楽しみ方もある。シンプルながらなかなか楽しいゲームだ。
いつか、自分で考えた新しい遊びをたくさん集めて本にし、文学フリマで売ってみたいものだ。
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