ひぐらしのなく頃に

同人界の星といえば「東方Project」「Fateシリーズ」に続いて「ひぐらしのなく頃に」(以下「ひぐらし」)が並ぶだろう。
今でこそFGOの大ヒットによって知名度的には「Fateシリーズ」が最も大きな勢力だと思うが(他の型月コンテンツもあるし)、東方も根強く厚いファン層がある。
一方で「ひぐらし」はあまりパッとせず、他の竜騎士07作品も影は薄く、遊技機が一番大きな露出なのではなかろうか。
尤も、ここまでは特に裏付けのない僕の勝手なイメージであり、実はコミケではFateより東方の方がスペース多いだとか、動いてる金額でいえば遊技機の強いひぐらしが……なんてこともあるかもしれない。
あくまで個人のイメージです。

そんな「ひぐらし」も旬の頃は他勢力に決して劣らず、とんでもない広さでメディアミックスを展開していた。
アニメ・ゲーム(元もゲームだが)・ノベライズ・コミカライズ、更には同郷では唯一と思うが実写化もされている。
特にコミカライズは豪華で、各編の表面・裏面のストーリーをしっかり分けて、更には多数の作家で展開していた記憶がある。
お名前は失念してしまったのだが、僕の姉が好きな作家が描いていた編のみズラリと実家に買い揃えてあったのを思い出す。
アニメも同人出身とは思えない規模で、2クールを2期分と令和ではジャンプ作品レベルじゃないとあり得ないくらいしっかりやっていた。
作画は時代を考慮してもお世辞にも良いとは言えないものの、ある意味原作に忠実ということでここは一つ。
むしろこの少しガチャっとした絵柄が逆に猟奇的なシーンを印象深くしていると思うし、それでいてコメディーの緩さにも繋がっていて、「ひぐらし」という作品には合っていると僕は考えている。
ちょっとクオリティーが低めなのも同人ぽくて良い(笑)
おそらくパチマネーだと思うのだが、その後にOVAが出ただけでなく2020年には続編もアニメ放送し、古のオタクたちが吠えている様を見てコンテンツが今も愛されていることに安堵した。
絵柄もぽよよんろっく先生(だと思う)のキャラデザが公式絵として落ち着いていて、心寂しさを感じつつも古臭く感じなくて良いなと思うようになった。
ゲームについては殆ど触れていないのだが、アクションから麻雀まで様々な形で出ていたと思う。

「ひぐらし」の魅力はその限られた舞台とキャラクター、そしてループモノという性質上 時間軸も限られている中で、幾つもの結末にたどり着くプロット力だと思っている。
それがキーキャラクターである古手梨花と同じ目線になるような工夫になっていて、故に葛藤や渇望、時には諦めや作業感まで味わえるからこそ、物語を掘り下げて読み取ることができ、面白い。

因みに俺が沙都子のにーにーだ。
容赦なく頭ナデくり回してやるぞ!
さぁ来い!沙都子!俺の胸に!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?